今秋ドラフト候補の大商大・上田 ノーノー達成も…あと2人で完全試合逃し「非常に悔しい」

2023年09月17日 05:00

野球

今秋ドラフト候補の大商大・上田 ノーノー達成も…あと2人で完全試合逃し「非常に悔しい」
<大商大・大院大>先発して無安打無得点試合を達成した大商大・上田 Photo By 提供写真
 【関西六大学第3節第1日   大商大13-0大院大 ( 2023年9月16日    わかさスタジアム京都 )】 1回戦3試合が行われた。大商大は大院大を13―0で下し、最速154キロ右腕の上田大河投手(4年)が、リーグ史上12人目となる無安打無得点試合を達成した。13日には大院大戦で神院大・藤井基(もとき=3年)が記録しており、2節連続での快挙となった。
 今秋ドラフト会議が1カ月後に迫る中、スカウト陣に強烈な印象を残した。大商大・上田がノーヒットノーラン。達成の瞬間はグラブを軽く叩いて喜んだものの、「あと一歩で完全試合を達成できたので非常に悔しいです」と唇をかんだ。

 リーグ史上初の完全試合まで残り2人に迫っていた。しかし13―0の9回1死から四球を与え、直後には一塁手の失策で1死一、三塁のピンチを背負った。それでも最後は冷静に二ゴロ併殺に仕留め、打者28人を無安打で終えた。関西の大学生No・1投手と評される最速154キロ右腕を目当てに、球場には阪神や巨人などのNPBスカウトが訪れた。3人態勢を敷いた広島の田村恵スカウトは「投球フォームのバランスが春よりも良い。総合力が高く、伸びしろもある」と高評価した。エース兼主将として「プロを意識するよりも、チームの勝利が最優先」と繰り返し、たどり着いた快挙。関東には最速158キロ左腕の東洋大・細野晴希ら今秋ドラフト1位候補がそろうが、上田が関西の即戦力投手として存在感を猛アピールした。

 ◇上田 大河(うえだ・たいが)2001年(平13)11月15日生まれ、大阪府大阪市出身の21歳。尾鷲市立宮之上小1年から尾鷲野球少年団で野球を始め、東生野中ではナガセボーイズに所属。大商大高では1年春からベンチ入りし、2年秋から背番号1。大商大では1年秋からリーグ戦に登板。今年7月には、大学日本代表として日米大学野球選手権大会に出場して優勝に貢献。遠投120メートル、50メートル走6秒5。1メートル82、86キロ。右投げ右打ち。

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