【大学ラグビー】京産大 またも泣いた準決勝の壁 三木主将「タックルをできなかったのが敗因」

2024年01月03日 06:15

ラグビー

【大学ラグビー】京産大 またも泣いた準決勝の壁 三木主将「タックルをできなかったのが敗因」
<京産大・明大>明大に敗れ、肩を落とす京産大フィフィティーン(撮影・吉田 剛) Photo By スポニチ
 【ラグビー全国大学選手権準決勝   京産大30ー52明大 ( 2024年1月2日    国立競技場 )】 京産大は30―52で敗れて初の決勝進出を逃した。フランカー三木皓正主将(4年=京都成章)を中心に関西リーグを3連覇して臨んだが、10度目の挑戦となった準決勝の壁を破れなかった。
 機は熟したはずだった。準々決勝で早大に大勝しても、誰も浮かれることはなかった。関西リーグで3連覇した京産大にとって、10度目の挑戦となった大学選手権の準決勝。歴史を変えるために本気で取り組み「いい準備ができていた」と三木は言う。だが、またしても“関東の壁”に阻まれ、主将は大粒の涙を流した。

 「想定していたよりも明治に速いテンポで回されて、自分たちが得意とするタックルをできなかったのが敗因だったと思う」

 開始早々にSO吉本が負傷交代。いきなり不測の事態が生じ、前半5分に先制トライを奪われるなど明大のパスワークに圧倒される。得意のモールを生かして一度は1点差に迫りながらも、前半終了間際、そして後半開始早々にトライを献上。セットプレーが安定せず、ノックオンを重ねるなどミスが相次ぎ、最後まで流れを引き寄せられなかった。

 昨年度は早大に33―34と1点差で惜敗。主力の多くが卒業し、新チーム最初の練習試合は天理大に大敗した。三木主将の下、自分たちの弱さと向き合って厳しい練習をこなし、関西リーグでは同校初の3連覇を達成した。例年以上の結束を感じさせた“チーム三木”だが、その挑戦は幕を閉じた。

 就任から3季連続で準決勝敗退となった元日本代表の広瀬佳司監督は「完敗」と力の差を認めた。「この場(準決勝)に立ち続けるしかないし、そうすればいつか、この壁を低く感じるかもしれない。ベスト4に入り続けることが大事」。この悔しさを次の代へと受け継いでいく。
 (西海 康平)

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