【箱根駅伝】2位駒大 青学大は射程圏 藤田監督2季連続3冠へ復路に「力のある4年生配置」

2024年01月03日 04:29

駅伝

【箱根駅伝】2位駒大 青学大は射程圏 藤田監督2季連続3冠へ復路に「力のある4年生配置」
<箱根駅伝・往路ゴール>2位でゴールする駒大・金子(撮影・尾崎 有希) Photo By スポニチ
 【第100回東京箱根間往復大学駅伝・往路 ( 2024年1月2日    東京・大手町―神奈川県箱根町=5区間、107・5キロ )】 これが2季連続3冠への試練なのか。史上最強軍団の呼び声高い駒大は、青学大から2分38秒差をつけられての2位。曇りから雨に変わる悪天候で4年前の青学大の往路記録を上回る5時間20分51秒ながらも、箱根を知り尽くした青学大の陰に隠れた。箱根初采配の藤田敦史監督(47)は「あっという間だった」と振り返り「復路もチームとして戦う姿を見せたい」と言葉を絞り出した。
 最強トリオで独走態勢を築けなかった。1区・篠原、2区・鈴木とトップでたすきリレー。1万メートルU20日本記録27分28秒50の学生最速タイムを持つ3区・佐藤で勝ちどきを上げるはずだったが、22秒差から追ってきた青学大・太田に7・6キロで詰め寄られた。「自分のリズムを崩された」と動揺した佐藤は、デッドヒートを演じつつも18キロ過ぎに力負けし、昨年の箱根駅伝4区から3大駅伝で23区間連続でつないだ首位から転落。「箱根は甘くない」と悔しさをにじませた。主将の鈴木も青学大・黒田に区間賞を譲る形で「本当に力不足だった」と号泣した。

 4秒差で追う4区では前回5区の山川を当日変更で投入したが、区間6位で4秒差から1分26秒差に水をあけられた。昨年11月の全日本大学駅伝では8区区間賞も、股関節を痛めて1カ月ほど練習を消化できない期間もあっただけに山を諦めて平地配置。藤田監督は「想定より1分から1分半悪かった。そこでいけていれば勝負ができた」と悔しさをにじませた。

 それでも白旗は揚げない。復路へ向けて指揮官は「力のある4年生を配置する。少しでも詰めていけば逆転可能。複数の当日変更も考えている」と言い、鈴木も「まだ諦めてない。大手町に先にゴールすれば2年連続3冠を達成できる」ときっぱり。まだ折り返し。名門のエリートたちの目は死んでいない。

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