金哲彦氏 駒大 逆転には距離の長い9区で勝負 前提は青学大にこれ以上離されないこと

2024年01月03日 04:28

駅伝

金哲彦氏 駒大 逆転には距離の長い9区で勝負 前提は青学大にこれ以上離されないこと
駒大復路メンバー Photo By スポニチ
 【第100回東京箱根間往復大学駅伝・往路 ( 2024年1月2日    東京・大手町―箱根・芦ノ湖=5区間107・5キロ )】 【金哲彦の目】青学大の5時間18分13秒は物凄いタイムだ。勝因はもちろん2、3、4区で区間賞を獲ったことだが、1区の荒巻の頑張りも大きかった。最初からオーバーペースで飛ばした分、後半は苦しくなったものの、最後まで粘って何とか35秒差で食らいついた。あそこで1分以上離されていたらその後の展開は全く違っていただろうし、あの1区の粘りが後続の選手に火を付けたと言ってもいいだろう。
 駒大もタイム的には悪くなかった。ただ、藤田監督が振り返っていたように、3区の青学大・太田の走りを見てチーム全体が動揺したということはあったのかもしれない。1万メートルのタイムでは駒大の佐藤の方が太田より1分近くも速い。それなのに7キロ過ぎで追いつかれ、最後はわずか4秒差とはいえ逆転を許した。その動揺がもろに出たのが4区の山川で、5区の金子も「俺が何とかしなくちゃ」という気持ちが先走りすぎて、本来の走りができなかった。

 2分38秒差は大きい。元々、青学大は先行逃げ切りが得意で、復路は前半自重して後半に上げるセオリー通りの戦い方で来るだろう。駒大が逆転するためにはとにかくまずこれ以上絶対に離されないこと。そして1区間に10秒でも20秒でも少しずつ詰めていって、距離の長い9区で勝負するしかない。(駅伝マラソン解説者)

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