【ラグビー】京産大、悔しい敗戦も受け継がれる三木主将の思い 石橋「僕が4回生になった時に…」

2024年01月03日 08:52

ラグビー

【ラグビー】京産大、悔しい敗戦も受け継がれる三木主将の思い 石橋「僕が4回生になった時に…」
<京産大・明大>明大に敗れ、肩を落とす京産大フィフィティーン(撮影・吉田 剛) Photo By スポニチ
 【ラグビー全国大学選手権準決勝   京産大30―52明大 ( 2024年1月2日    東京・国立競技場 )】 京産大は明大と対戦し、30―52で敗れて決勝進出を逃した。
 関西リーグで同校初の3連覇を果たした京産大にとって、大学選手権の準決勝は3大会連続10度目で、過去9戦全敗だった。強烈なタックルを誇るフランカー三木皓正主将(4年=京都成章)の下、歴史を変えるために挑んだが、またも壁に阻まれた。

 三木は試合後、スタンドに深々と頭を下げ、ベンチ前でFB辻野隼大(3年=京都成章)と抱き合って号泣した。高校時代からのチームメートで、1学年下の辻野は三木のことを「皓正」と親しみを込めて呼ぶ。「5年間、一緒にやって楽しかったな。ありがとう」。そう言葉を掛けられた辻野は涙が止まらなかった。

 「皓正は本当に大きい存在だった。自分自身がここまで来られたのも皓正のおかげだと思っているし、自分のラグビーに対するマインドを変えてくれたのも皓正なので。本当に感謝しています。彼をひと段階、超えられるような選手になりたい」

 ルーキーながら、リーグ戦から試合に出続けたロックの石橋チューカ(1年=報徳学園)もまた、三木に引っ張られてきた1人だった。

 「この1年間、皓正さんの背中を追ってきた。僕が4回生になった時、キャプテンをやりたいと今日の試合で思いました。常にチームのために最前線で体を張って、一番チームのことを思ってくれる。自分も今年度はまだ自分から発言することがあまりできなかった。しっかりと自分の考え、意見を持って発言できるようになりたい。そういうところが結果につながると思うので」

 三木自身、主将としての責任や重圧を背負うあまりに心身のコンディションを崩し、関西リーグの開幕戦はメンバーから外れた。悩み、苦しみながらたどり着いた大学選手権。日本一という目標には到達できなかったが、熱い思いは確実に後輩たちへと受け継がれた。

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