島本和彦氏 長文投稿で漫画家へ呼びかけ「限界かもと思ったら…」 小学館へ批判殺到に「ちょっと怖い」
2024年02月08日 16:54
芸能
「前(結構前だけど)にも同様に、面識のない他社のドラマ化漫画家さんから編集さん伝いになぜか私に助けを求めてきて、もちろん協力させて頂いたが、漫画家同士でわがままを言って助けてもらう、助け合う…のも必要だと思う。『あーもう限界かも』とか思ったら私に編集者通して連絡してくれてもいい。私は結構底辺の苦しみとか言われたくない言葉とかを他よりも経験してきた方の漫画家だと思う」とし、精神的に追い込まれた時は連絡してほしいと呼びかけた。
また「漫画家は本当にナイーブで傷つきやすい(もちろんそうでない人もいらっしゃる)。作者個人の現状の内面を曝け出して次にどう展開するかわからない物語を紡ぎ出している。しかもその作業量も凄まじい。とにかく時間と体力を限界まで使う。本当の意味での味方は自分しかいない。編集者は他の漫画家の担当もしているので自分のことばかり考えてくれるわけではない。ギリギリの状態でより良いもの、内容的にも作画的にも自分のたてた合格点に到達しているクオリティのものを毎回作るだけで結構やられている。もう日常的にアイデアを考え続ける、アイデアが出来たら作画し続けるので心休まる暇などない」と、自身の体験を踏まえて心情を察した。
芦原さんが自身のブログやXで脚本をめぐって局側と対立していたことを明らかにしていたことについて、「発信すること自体がかなりのリスクである。他の漫画家さんもリスク覚悟で発信してるから自分と考えなどが違っても できたら絡まないでいてあげて欲しいとは思う」とも記した。
一方で、芦原さんの急死の経緯に関して社外発信しない方針であることが明らかになった小学館に猛烈な批判が殺到しているが、「本当は漫画側の小学館が漫画家側に立って何か言ったり行動して欲しかったのだと思う それが予想してた(漫画家側に寄り添った)声明じゃないものが出たことによって、全ての矛先が小学館に向いている」と指摘。
「ただ、『この問題に対して何か思うところがあり発言したいけれども、テレビ局に対しては発言できなかった』人が矛先が小学館に向かった途端に発言してきてるのには違和感を感じる。全ての責任が出版社に向けば…という変な意図もちょっと感じる気がする。それはちょっと怖い」とし、「私も好きな漫画が思った方向でない改変されたり 自分の漫画も何度か映像化されたけれど良い時もあれば 残念な結果になったりしても何か意味があることと思うので何にしろ急激に何か思い立ったり感情的に過激な発言に動くのではなく、SNS通さずに仲間同士で連絡しあうのが良いのではないか…と思います」と考えを示した。