【王将戦】第1日のポイント 変化球・菅井八段 用意周到・藤井王将

2024年02月08日 05:00

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【王将戦】第1日のポイント 変化球・菅井八段 用意周到・藤井王将
王将戦A図 Photo By スポニチ
 【第73期ALSOK杯王将戦七番勝負第4局第1日 ( 2024年2月7日    東京都立川市・オーベルジュときと )】 【関口武史・第1日のポイント】藤井3連勝と防衛に王手をかけて迎えた立川対局。後手の菅井が開始早々に△3二飛と変化球を投じる。先週の他棋戦での採用に続く連投だ。
 菅井の趣向に対して藤井も用意周到だった。わずか2分で▲2二角成~▲4三角成と藤井から意欲的に踏み込み力戦型となった。波乱の開戦となったが藤井が▲1六馬(A図)と引き揚げ、ようやく局面が落ち着きを見せる。控室では先手の歩得を安定させるべく、1六馬の行き先を探る展開になると予想されたが藤井の構想は全く別物だった。

 藤井の居王を7八まで運び▲4七銀が機敏な動き。菅井の警戒をかいくぐり好位置を得たのが大きい。△同馬には▲4三歩が痛打。王移動の効果で△5八馬が王手にならないのが主張だ。

 4七銀の好形から藤井はさらに矢倉囲いを完成させる。藤井は1六馬を中央に活用する手順を模索するのではなく、1六のポジションを最大限生かす構想を描いていたのだ。陣形を整えた藤井は満を持して▲5六銀と飛車交換を決行。飛車を持ち駒にできれば遠く敵陣をにらむ馬の存在感はさらに大きくなる。(本紙観戦記者)

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