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近大アメリカンフットボール部

2019年02月05日 05:30

社会

近大アメリカンフットボール部
新シーズンへ向け意気込む近大の選手たち(撮影・後藤 大輝) Photo By スポニチ
 【強豪倒して主役になる 昨季1部復帰4位 19年度シーズンへ気合】
 旋風を巻き起こす機は熟した。月に1回、大学を中心に注目のクラブや選手を紹介する「スポニチキャンパス」は今回、近畿大学アメリカンフットボール部を取り上げる。3年ぶりに1部昇格した昨季は4勝3敗の4位と健闘。優勝した関学大など強豪に一泡吹かせ、2019年度シーズンこそ、リーグの主役になる。

 ポジティブな感情だけが練習場を支配していた。東大阪キャンパスの東端に位置するグラウンド。漫然と汗を流す選手など一人もいない。打倒3強――。悲願達成のために、近大アメフット部員は目的意識を持ってレベルアップに励んでいた。

 「発展途上のチームが4位という目標にチャレンジして、達成できた。自信になったと思います」

 就任9年目の時本昌樹監督が収穫の1年を総括した。3年ぶりに1部復帰したシーズン。関学大、立命大、関大と開幕3連敗を喫し、背水の京大戦(10月6日)が分岐点になった。17―0の快勝。「勝利への執着心が見えた、あの試合は大きかった」。選手のメンタルを称えた白星の後、いずれも接戦の3試合を制し、4勝3敗の好成績を残した。

 「確かに結果は良かったけど…」。リーグ2位の456ヤードを稼ぎ、QB山西匡(2年)とともに、オフェンスをけん引したRB遠藤集(2年)は表情を引き締め、こう続けた。「個人としても、チームとしても、もっとやれたんじゃないか。上位3校からはTDを取れなかったし」。少年時代は10年間、空手に打ち込んだ異色選手。今年こそリーディングラッシャーになるため、走りを磨いている。

 肉体改造を目指すのは、DL清水澪寿(3年)だ。「体重が100キロないと、上の学校には通用しない」。現在96キロ。スピードを落とさず、筋肉だけで増量できるように、食事面での努力も続ける。レギュラーの2人と違い、OL後上翔一郎(3年)は、昨季を棒に振った左足負傷からの復活がメインテーマ。「今年でスポーツもアメフトも終わり。何とか試合に出て、活躍して終わりたい」。強い思いが頼もしい。

 近大アメフット部の特長に、3人は風通しの良さを挙げた。「後輩でも、先輩にいろいろ意見を言える点がいい」。自由な空気と自立心が生み出すパワー。台風の目から、真の主役へ――。近大の前進は続く。

 ▽近畿大学 1949年(昭24)に設立。全国に6キャンパスがあり、日本有数の規模を誇る総合大学。学生数は約3万3000人。強豪クラブは数多く五輪のメダリストも多数輩出している。

 【体育会公式マスコット誕生「KINDAI BIG BLUE」】

 近大の体育会公式マスコット「KINDAI BIG BLUE」がこのほど誕生した。大学の一体感を生み出すのが目的。多数の応募から選ばれた志木しのぐ氏(イラストレーター)の作品は、あの「近大マグロ」がモチーフになっている。体育会全クラブの統一マスコットとして、今季から会場にお目見えする。

 【マドンナ図鑑 ミス近大・北端美優さん(3年)】

 神様は時に不公平だ。北端美優さん(3年)は、2018年度のミス近大。大きな瞳が印象的で、キャンパスを歩くだけで、周囲の視線を引きつけて離さない。

 ただ、華のある外見は、魅力の一端でしかない。10歳から始めた歌こそが、北端さんの人間性を誠実に伝えている。「私の歌が少しでも誰かの元気や勇気になれば、と思って歌っています」。アカペラサークルに所属しながら、ソロとしても活動。関西近辺のライブハウスなどで、天使の声を響かせている。

 4歳からピアノを習い、作詞作曲を手がけたオリジナルも5曲。「社会人になったら、平日は働いて親孝行しながら、週末は趣味で歌っていたいな」。夢を語る瞳がまぶしい。天はやはり、彼女に何物も与えていた。

 【魅惑の学食 フードトラック 有名店の味が楽しめる】

 全国でも屈指の学生数を誇る東大阪キャンパスのお昼を支えているのが、フードトラックだ。現在、学内はキャンパスの大規模工事を実施しているため、学食の一部が閉鎖されている。そこで大学は混雑緩和を狙いに、関西の主要な繁華街にも出店している“ランチワゴン”を設置。学内で有名店の味を楽しめるだけでなく、ピザやクレープなど日替わりでさまざまなメニューが提供されることもあり、学生に人気を博している。

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