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大阪人間科学大女子バスケットボール部

2019年04月02日 05:30

社会

大阪人間科学大女子バスケットボール部
笑顔で集合写真におさまる大阪人間科学大学女子バスケットボール部のメンバー(撮影・亀井 直樹) Photo By スポニチ
 【いざ完全制圧】
 大阪人間科学大の女子バスケットボール部がリスタートを切った。数々の関西タイトルを手にした名門が、今季狙うのは全タイトル制覇と全日本大学選手権の初制覇。新指揮官の下、新たな歴史を刻む。

 春の陽気にも後押しされ、活気に満ちあふれている。大阪人間科学大の女子バスケ部の体育館。輝かしい歴史をつくってきた先輩が汗を、涙を流した練習拠点で今、新たな一歩を踏み出そうとしている。

 「やる気にあふれています。前に進もうとしているので良い方向に進むと思います」

 力強く言ったのは、GFの金田愛奈(3年)だ。主将のCF塩田菜緒(4年)も「前向きに練習に取り組めば成長できる。そう信じて、練習からしっかりと取り組んでいこうと思っています」と追随した。

 昨季、出だしは良かった。5月の全関西女子学生選手権でライバルの大体大を破り2年ぶり10度目の優勝。ところが、6月の西日本学生選手権は準決勝で2点差の惜敗を喫し、3位に終わった。さらにリーグ戦では2度も大体大に苦杯をなめた。「全然、勝てなくて悔しいシーズンだった。特に大体大戦は力を出せなかった」と塩田は今でも悔しそうな表情で振り返る。歯車が狂ったまま臨んだ12月の全日本大学選手権では1回戦で日女体大に敗退。あまりに早すぎるシーズンの終焉(しゅうえん)だった。

 捲土(けんど)重来を期す今季、佐々木真弓・新ヘッドコーチ(38)が就くまでの約3カ月を選手のみで過ごした。試行錯誤を繰り返しながら、主将を中心にメニューを考案。「部員それぞれ能力がある。主体的にやれば伸びる部分もあった」と塩田は収穫を強調した。自立を経て、新年度から指揮官が就任。その直前、全員でミーティングを行った。そこで導き出した目標が「全タイトル制覇とインカレ優勝」。部員22人の思いは一つになった。「全関西で大体大に勝つ。そして全タイトルを制覇できるように力を合わせたい」と金田の言葉は力強い。味わった悔しさを忘れずに、頂点へ。この冬、強く、大きな花を咲かせる。

 【経験豊富な新指揮官・佐々木氏イズム注入】

 経験豊富な新指揮官の誕生だ。新年度からヘッドコーチに就いた佐々木真弓氏は系列校の大阪薫英女学院、大阪薫英女短大バスケ部で選手として活躍。卒業後に米国の大学でもプレーした経験を持つ。社会人となってからは、実業団の富士通のマネジャーやアシスタントコーチ、トヨタ紡織でもコーチ業に携わった。影響を受けたのは母校で長く監督を務めた故長渡俊一氏と、女子日本代表のヘッドコーチを務めたこともある中川文一氏の2人の名将。「2人から直接、教えを受けたのは大きいです。2人のバスケを融合して新しいものをつくっていけたら」と抱負を話す。

 最初のミーティングでは目標を確認した後、そのためにどうするべきかを問うなど対話を心がけた。面談も実施し、一人一人と向き合った。思い描くのは、「人とボールが動く、見ていて楽しいバスケ」。仕えた名将のエッセンスを佐々木流にアレンジし、後輩へ注入する。

 ≪復活期す有望株峰晴≫チーム同様、個人的にも復活を期すのがF峰晴寿音(2年)だ。昨季からレギュラーの有望株は昨年の10月下旬に右膝の前十字靱帯(じんたい)を断裂。リーグ戦の後半から欠場を余儀なくされた。「最後の大事な大会にも出ていない。悔しかった」。今もリハビリのまっただ中だが、収穫もある。ビデオを見て勉強したり、練習を見て気付いたことを仲間に伝えたりと、コート外からバックアップ。「コートの中だと自分のプレーでいっぱいいっぱいだったが、人がどういうプレーをしたいのか分かるようになってきた」。6月下旬に復帰予定。一回りも二回りも大きくなってチームに加わる。

 ▽大阪人間科学大学 2001年(平13)、学校法人薫英学園を母体に開学。大阪府摂津市に3キャンパスがあり、現在の人間科学部に加えて学園創設90年の節目を前に20年に保健医療、心理の2学部を新設予定。

 【魅惑の学食 ボリューム満点!飽きない唐マヨ丼】

 少し手の込んだ料理を食べることができるという理由からバスケ部員の多くも利用する学食で、学生の活力をチャージする「唐マヨ丼」はリピーター続出の人気メニュー。たっぷりの野菜の上にボリュームのある唐揚げが並び、しっかり染み込んだしょう油の下味とマヨネーズのハーモニーが食欲をそそる。午後からの授業や部活動でのハードな練習に取り組む学生の体を支えている。

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