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【大阪電気通信大学硬式野球部】“楽しむ”から“強くなりたい”へ 成長するチームのきっかけは
2023年07月04日 05:30
社会
昨年の秋季リーグ戦から3季目を迎える中井主将は「秋は、大学で野球を辞める選手もたくさんいるので、そのためにもいい思い出にしたいと思っています。約100人の部員みんなが同じ方向に向かってやっていけば優勝もあると思います」と、言葉に力を込めた。自身も野球は大学までと決めており、最後のシーズンに懸ける思いは強い。
卒業後は社会人の軟式チームで野球を続ける中田力斗(4年=履正社、同<右>)は「春はベストナイン(遊撃手)を獲れたのですが、それに満足しないように。ただ、個人の成績を残すことも大事ですけど、チームで勝つことが一番なのでチームで勝つことを意識して戦っていきたいです」と、苦楽を共にしてきた同級生たちと喜びを分かち合いたい気持ちを吐露する。高校時代は全国制覇した世代ながらベンチ入り経験は一度もなかった。それでも諦めずに野球を続け「本当にみんな仲がいいのが強み」というチームにたどり着いた。
入学当初は2部で「楽しく野球ができれば」という思いが強い部員も多かった。春合宿、夏合宿を行う伝統もなかった。しかし、強くなりたい気持ちで強化を目的とした関東遠征実施を実現させた積み重ねで今がある。
今年1月には、1992年にドラフト2位でロッテに入団、阪神、ヤクルトでもプレーした成本年秀氏(54)が投手コーチに就任。週2回、グラウンドで投手陣を指導している。部の目標である全国大会出場に向けての挑戦はこれからも続いていく。