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【桃山学院教育大 女子バスケ部】1部昇格へ「大化けだ!!」成長の階段着実に

2023年09月05日 05:30

社会

【桃山学院教育大 女子バスケ部】1部昇格へ「大化けだ!!」成長の階段着実に
リーグ戦へ意気込む桃山学院教育大の選手たち(撮影・後藤 大輝) Photo By スポニチ
 桃山学院教育大(大阪府堺市)強化指定クラブの女子バスケットボール部が1部を目指して奮闘中だ。2部昇格から2年目を迎える関西女子学生バスケットボールリーグ戦は、2日に開幕した。チーム強化は一朝一夕には進まないが、バスケットボールに情熱を注ぐ学生の気構えは伝統のある強豪大学にも決してひけを取らない。
 練習を行う体育館の壁に「大化けだ!!」のスローガンとともに「一部昇格」、「人間的成長」、「応援されるチーム」と目指す目標が掲げられている。

 プール学院大から現大学名へと改称された18年に新たなスタートを切った女子バスケットボール部は、関西女子学生バスケットボールリーグで今まさに1部への階段を上がっていく途中にある。

 大畑昌己監督(61=人間教育学部教授)の就任とともに強化指定クラブとなったが、当時の部員はわずか6人。サークル色が濃かった前身のクラブから本格的にバスケットボールに取り組む姿勢を見せる学生は少なかった。2年目に4人部員が増え3部からスタートした19年は10位。20年は新型コロナの感染拡大でリーグ戦中止となったが、翌21年の3部1位で2部昇格を決めた。

 大畑監督は「部を強くするために徹底して取り組んだのは、コート上の技術として何をいつ見るかの“ビジョン”を正しく教えたこと、瞬発的な動きや足を動かし続ける“キレ”を追求したことです」とクラブの創生期を振り返った。高校時代にインターハイやウインターカップに出場経験のある選手は、ごくまれだ。強くなるためには、技術的な練習はもちろん、独自のメンタルトレーニングや多くのトップアスリートが取り組んでいる初動負荷理論に基づくトレーニング法を実践するなどさまざまなアプローチも駆使している。

 副主将の石田愛理(4年=鳥取城北)は「高校は、今では全国大会によく出場するようになりましたが、入学した時はそうでもなかったんです。チャレンジすることが好きで、強いチームでプレーするより強くしていくことにやりがいを感じます」と、ハングリー精神旺盛なガード。主将の洞口実耶(4年=足羽)とともにチームの中心選手として上を目指している。バスケットボールへの情熱に向上心がプラスされればチームが“大化け”する時は必ずやってくるはずだ。

 ○…学生最後となるリーグ戦へ向けて洞口実耶主将も強い決意を持って試合に臨む。「チームで1部昇格を目指すとともに最後の大会で自己の課題である“リング下で暴れること”を実践し人間的成長を遂げたいと思います」。自らのプレーでチームを引っ張り1部昇格を目指す。

 ▽桃山学院教育大 2018年(平30)4月に開設。20年(令2)、教育学部教育学科が人間教育学部人間教育学科に名称変更される。25年4月に桃山学院大へ統合予定。課外活動の体育会の強化指定クラブに女子バスケットボール部のほか、女子硬式野球部、女子バレーボール部がある。

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