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【甲南大学準硬式野球部】ONE TEAMで、さあ全国 打線主軸の森田主将&二刀流MVP・勝股を中心に

2023年08月01日 05:30

社会

【甲南大学準硬式野球部】ONE TEAMで、さあ全国 打線主軸の森田主将&二刀流MVP・勝股を中心に
阪神・ミエセスのようにギャルピースを揃って見せる甲南大学準硬式野球部のメンバー(撮影・米田 充利) Photo By スポニチ
 甲南大(兵庫県神戸市)準硬式野球部が今月22日に開幕する第75回全日本大学準硬式野球選手権に出場する。第71回大会以来4年ぶりの全国舞台。今春の近畿六大学準硬式野球リーグ戦を10戦全勝で制した関西の強豪が、関西で開催される今大会で初の全国制覇を目指す。
 準硬式野球部は、大学の六甲アイランド体育施設内の野球場を硬式野球部と午前午後の交代制で練習を行っている。グラウンドは、今年3月に内野も人工芝が敷かれ、照明はLEDに変更されるリニューアル工事が完了し生まれ変わった。

 準硬式と硬式の違いは、使用球の差だ。表面が革の硬式に対して、準硬式はゴム。ただ、内部が空洞の軟式ボールとは違い、硬式ボールのように芯があるため、硬式球に近い反発力がある。道具は硬式野球用と同じで、バットは金属、木製が使用できる。高校時代に硬式でプレーしていた選手が大学で準硬式に移行することが多いという。

 2019年に就任した尾崎真哉監督は「今年のチームはとにかく元気。試合で負けていてもよく声が出ているし、ベンチから的確なアドバイスを送る選手もいます」と、チームワークの良さが特徴と分析する。打線の主軸を任されている森田勇太主将(市尼崎=4年)、投手と外野手を兼ねるリアル二刀流の勝股巧海(社=3年)を中心にまとまっているチームだ。

 高校時代から投手、野手でプレーしていた勝股は、入学後も1年生時から二刀流で活躍。10戦全勝だった近畿六大学準硬式春季リーグ戦では、打率・407、1本塁打、12打点をマーク。投げても3試合に登板し防御率2・00の成績を残し、MVPに選ばれた。「リーグ戦の序盤に調子が良かったので打率は残せましたが、後半はちょっと落ちた感じだったのでリーグ戦を通してもう少し高い打率を残せれば良かったかなとは思っています」

 社高時代は2年生夏の兵庫県大会ベスト8が最高成績だっただけに、全日本大学準硬式選手権が自身初めての全国大会出場となる。勝股は「ピッチャーとして球速は140キロ弱ぐらいですが変化球を交えた緩急で抑えたい。バッターでは勝負強さが持ち味です」と、大舞台でプレーすることに胸を躍らせている。

 ▽甲南大学準硬式野球部 1951年(昭26)、大学創立と同時に旧制高校時代の愛球家を主体に約20人でクラブがつくられた。翌52年(昭27)に軟式野球部が創部され、阪神六大学軟式野球連盟に所属。55年(昭30)、阪神六大学を脱退して近畿六大学軟式野球連盟に加盟。61年(昭36)、連盟が呼称を軟式から準硬式とかえたことから軟式野球部から準硬式野球部へと改められた。

 ▽準硬式野球 ルールは硬式野球とほぼ同じ。使用するボールが硬式球と軟式球の中間的なものとなっている。コルク粉末と樹脂で固めた芯に糸を巻き付け、表面を天然ゴムで覆っている。バットは硬式用で、木製でも金属製でも使用OK。グラブ、ミット、ヘルメット、マスク、プロテクターなども硬式用を使う。

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