スポニチキャンパス
大商大・日本拳法部 集大成の大会が11日開幕 悲願の日本一へ、時は来た
2022年12月10日 08:41
社会
「学生最後の大舞台。明大を倒して優勝することが目標です」
雪辱の舞台だ。ことし7月の全国大学選抜選手権。大商大は、関大や龍谷大など実力校を連破して決勝へ駒を進めた。頂点を目指して対峙(たいじ)したのは明大。最後まで全力を尽くしたが、東の強豪に屈した。今大会では互いに勝ち進めば、準決勝で激突する。あの日の屈辱から5カ月。燃えたぎる情熱を両の拳に詰め込む。
9月初旬、3泊4日の淡路島合宿を経て結束はより強固になった。坂道ダッシュ、走り込み、技の習得。体力強化と技術力向上に励んだ。スペシャルゲストに招いたのは、プロボクシングで世界チャンピオンを目指すOBの前田稔輝(26=グリーンツダ)。偉大な先輩から心技両面で指導を受けた。小土井は「パンチのレベルがすごいし、何事にも筋が通った方。心構えや気持ちの持ち方は部員にも伝わったと思う」と感謝した。
日本拳法は、拳技および蹴技のほかに組技(投げ技、関節技)を加えたスポーツ。防具を使用することで被撃傷害をなくす。防具は面、胴、胴当、股当を用い、手にはグローブをつけて闘う。体を鍛えるだけでなく、礼儀礼節を重んじるのも日本拳法というスポーツだ。「身長差や体重差だけでは決まらない。どんな相手とでも闘えるところがおもしろいところです」。小土井はそんな魅力に取りつかれた一人だ。
幼少期から空手とキックボクシングで鍛えてきた。サイズは1メートル67、88キロ。重量感を生かした、離れ際の回し蹴りは破壊力抜群だ。明大の試合を何度も見返し、一人一人の特徴をインプットしてきたという。「全力を出し切って終わりたい」と小土井。大学日本一への道筋ははっきりと見えている。