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【大阪電気通信大学硬式野球部】集大成の秋へ　最高の仲間たちと最高の結果を目指す日々

2023年07月04日 05:30

社会

【大阪電気通信大学硬式野球部】集大成の秋へ　最高の仲間たちと最高の結果を目指す日々 — ＜スポニチキャンパス　大阪電通大硬式野球部＞　創部初の1部優勝を目指す大阪電通大硬式野球部　（撮影・須田　麻祐子） Photo By スポニチ

　大阪電気通信大学（大阪府寝屋川市、四條畷市）硬式野球部が阪神大学野球1部リーグ昇格を果たして1年がたった。昨年の秋季リーグ戦は5勝5敗（2回戦ポイント制）で4位だったが、今春は4勝8敗（3回戦勝ち点制）の5位に終わった。現在は3季目を迎える秋季リーグ戦に向け、チーム全体のレベルアップを目指して練習に励む日々を送っている。

　四條畷キャンパスの坂を上っていくと練習場の第1グラウンドがある。内野全体を覆う黒土と、広々としたファウルグラウンドが特徴的だ。

　3年目の清田和正監督（53、顔写真）は「（就任当時は）2部でしたが、勝ちたい気持ちはすごくあって野球を楽しんでいる印象でした。ただ、1部に上がるためには従来の練習より一つ二つレベルを上げた意識が必要だという話はしました。その意識を上げたら壁を破れるんじゃないかと思っていました」と、振り返った。練習量を増やし、ゴロの捕球数、バットを振る回数を増やすことから始めたという。

　昨年の春季リーグ戦後の甲南大との入れ替え戦は、初戦敗戦からの2連勝で創部初の1部昇格を果たした。秋季リーグ戦は、初戦でリーグ王者・天理大に勝利する最高の1部デビュー。最終的には5勝5敗の4位だったが、1部で戦える手応えはつかんだ。しかし、今年の春季リーグ戦は4勝8敗の勝ち点1で5位。「（昨秋は）正直どこまで通用するのか分からないところでしたが、結果を見れば力がまだまだ足りないのはすごく感じました。春は、全く野球をさせてもらえなかった。（選手に）能力があっても、半分も発揮できなかった」（清田監督）。

　江本裕輝（4年＝枚方津田）とともに1部昇格前から投手陣の2本柱としてチームをけん引してきた小島遼太（4年＝大阪電通大高、写真）は「自身の調子が上がらなくて、コントロールが武器なのに定まらなくなり真ん中に入ったところを打たれてしまいました」と、反省ばかりが残った春季リーグ戦だった。秋季リーグ戦に向けては「防御率を1点台にできるようにしたい」と、大学最後のシーズンへの意気込みを話した。もともと、大学で野球を続けるどころか進学自体も迷っていたという。しかし、仲間たちと成長できた大学生活の結果「卒業後も野球を続けたいと思えるようになったのは良かったと思います」と、野球に打ち込んできた成果に誇りを持てるようになった。

　昨年からチームの主力だった4年生部員にとっては大学生活の集大成となる秋季リーグ戦。最高の仲間たちと最高の結果を目指す。

　▽大阪電気通信大学硬式野球部　1962年創部、阪神大学野球連盟に所属。2017年に強化指定クラブに認定され、22年春季リーグ戦後の入れ替え戦で創部以来初の1部昇格を果たした。今年1月、ロッテ、阪神、ヤクルトに在籍した成本年秀氏が投手コーチに就任している。

　【大阪電気通信大学】1961年に開学、工学部電子工学科を設置。87年10月には創立25周年、短大創立30周年記念事業の一環として四條畷キャンパスが設置された。95年、工学部経営工学科の改組・転換により情報工学部情報工学科を設置。2003年、総合情報学部デジタルゲーム学科を設置、08年には医療福祉工学部健康スポーツ科学科設置などを経て、現在は、工学部、情報通信工学部、医療健康科学部、総合情報学部と大学院が寝屋川と四條畷キャンパスにある。24年4月には建築・デザイン学部を開設。