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【近大 男子バレー部】1部リーグ春秋連覇の誇りを胸に全国制覇を目指す
2023年11月07日 05:30
社会
光山秀行監督は「今年のチームのポテンシャルは高い。日本一は狙えると思っている。ただ、逆に1回戦で足をすくわれる可能性があるチームだということも分かっている」と、冷静に分析する。リーグ戦で常に高いレベルの試合を余儀なくされる関東の大学と比べて関西は1部上位と下位の実力差もあり、切磋琢磨(せっさたくま)の機会は自然と少なくなってくる。つまり、修羅場を経験してきたかどうかが一発勝負のトーナメントで勝敗を分けるだけに、この環境の差は大きい。
それでも、エースの後藤陸翔(4年=新田)をはじめ中西武琉(4年=天理)、藤川佳大(3年=天理)のアタッカー陣の攻撃力は高い。なかでも中西は「昨年のインカレは最後、僕のレシーブミスで負けたので悔しかった」と、リベンジに懸ける気持ちは強く「苦しい状況でいかに決めきれるか」を課題に練習してきた。攻撃陣を操るセッターの久保田雄(2年=近江)は「インカレでは、すべてのスパイカーに(相手ブロックが)1枚で打たせるようにしっかり考えてトスを回したい」と冷静なボール回しで活路を開いていくことを誓う。
また、今年のチームはプレッシャーに強いのも特長だ。光山監督は「委縮しない(でプレーできる)というのは、大舞台で力を発揮できるかどうかの分岐点なんです。勝つか負けるかはエンジョイスポーツの先にあるものじゃない。苦しみを乗り越えてこそ楽しみはある。それを今年のチームはできる可能性を秘めている」と、言葉に力を込めた。
▽近大バレーボール部 創部1958年。部員数29人。光山秀行監督が就任した91年以降は、関西学生春季リーグ戦優勝9回、同秋季リーグ戦優勝12回。今年の秋季リーグ戦で6連覇を達成した。関西インカレ10回、西日本インカレ6回の優勝を果たしている。全日本インカレは99年の準優勝が最高成績。