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甲南大バスケットボール部 14年ぶり1部で大暴れだ! 持ち前のチームワークでインカレ出場目指す

2022年03月01日 05:30

社会

甲南大バスケットボール部 14年ぶり1部で大暴れだ! 持ち前のチームワークでインカレ出場目指す
1部昇格を果たした甲南大バスケット部(撮影・後藤 正志) Photo By スポニチ
 甲南大(神戸市東灘区)のバスケットボール部が昨秋の2部リーグトーナメントで2位となり、08年以来14年ぶりの1部復帰を決めた。今秋に開幕するリーグ戦に向け、夏場まではトーナメント大会出場などで実力を磨き念願のインカレ出場を目指していく。
 ようやく関西学生バスケットボール1部リーグの舞台に戻ってきた。16年は3位で近大との入れ替え戦に敗退。18年も3位で流通科学大との入れ替え戦に臨んだものの、連敗で昇格を逸した。20年は1部昇格がかかった最終戦で敗れた。ここ数年の悔しさをぶつけた昨秋の2部トーナメント。激戦を制し、ついに08年以来の1部復帰を決めた。

 「目標に向かって着実に進んできているとは思います。1部で戦うワクワク感はすごく大きいですけど、ちょっと怖いというか不安な部分も正直あります」

 林浩輝主将(3年)が危惧するのも当然だろう。1部には体格的なアドバンテージがあるだけでなく、外国人選手が在籍するチームも珍しくない。

 コーチを経て14年に就任した高木憲章監督も「昨年の90周年メモリアルカップでは1部の同志社大といい試合はできました。選手たちは多少自信を持ったと思いますが、最後の勝負どころではやっぱりちょっとキャリアの差もあった」と現時点での戦力の違いを分析している。強豪大学と比べるとスカウティングの差も否めない。1学年3人程度のスポーツ推薦メンバーを含め、1学年あたり10人弱の戦力で戦わなくてはならないのだ。

 それでも、林とともに主将を務める浦山渉生(3年)は「強豪チームは上下関係が厳しいところがありますが、風通しのいいところが甲南大の良さ」とチームワークを強みに一丸で立ち向かうことを誓った。小学生の時、テレビの再放送で見た「スラムダンク」に影響されてバスケットを始めた浦山は持ち前のポジティブさでチームを引っ張る。

 12、1月のオフシーズンを終え、チームは2月から練習を再開した。岡本キャンパスの体育館が改修工事中のため3月初旬ごろまで使用できず、甲南高体育館や総合運動公園にある体育館を使い、汗を流す毎日。新型コロナの影響で人数制限がかかる練習ながら1部リーグ挑戦の準備は着実に進めている。

 ◇甲南大学 1951年(昭26)に開学。文、理工、経済、法、経営、知能情報、マネジメント創造、フロンティアサイエンスの各学部がある。クラブ活動は、体育会系でバスケットボール部のほか硬式野球部、サッカー部、陸上競技部、アメリカンフットボール部、馬術部、弓道部、ゴルフ部、ボードセイリング部、ヨット部などがある。


【鍵はセンター大西! 1メートル98の体格を生かすぞ】体格面で不安が残る1部の試合で活躍が期待されるのが春から2年生のセンター大西海斗だ。身長は1メートル98。甲南高時代はリバウンドで1試合平均18個をマーク、スリーポイントを決めるシュート力もある。

 「ゴール下だけでなく、スリーポイントから上がって味方に渡し、大きな体を使って隙をつくらせて(シュートを)打たせてあげるというプレーも得意なので、そのあたりを生かしてやっていければ」

 中学1年生で1メートル88だったというが、バスケットを始めたのは1年の夏からだという。小学生時代は平日授業終わりにゴルフ、土日はテニスに取り組む日々だった。

 「バスケットボール部の顧問の先生に体験会に誘われて行ったら面白くなって」

 高校入学時には身長も1メートル93に伸び、ダンクシュートもできるように成長した。大学入学時から試合に出るようになったが、昨年6月に行われた関西学生トーナメントの試合中に右足首を骨折。治療に専念するため、秋の2部トーナメントには出場できなかった。

 「チームとしてはインカレという目標があるんですけれど、僕は1部残留ということを目標にしています」

 1部昇格には貢献できなかっただけに、今年こそはの気持ちは強い。ボールを使っての練習ができるようになり「すごく楽しいです」という現在。秋に向けて「フィジカルとか体調とかの管理をちゃんとして、外国人相手にも戦える体にしていきたい」と目標を定めている。


【6人の女子マネジャーも一緒に戦う】選手たちをサポートする女子マネジャーは1学年2人の計6人。3年生の松本莉可子さんは、高校でマネジャーになれなかった思いを大学で実現させた。「強豪校だったので、マネジャーも経験者がいいということだったんです」

 マネジャーの仕事は事務的なことが多く、練習中はボール拾いが主だという。「マンガで見るような選手とマネジャーの関係ではないです」と笑いながらも「人に喜んでもらえるのが好きなので」と裏方仕事は性格に合っている様子。

 ただ、現在はコロナ禍もありマネジャー仕事以外に気を使うのが感染対策だ。「選手に感染させたらダメなので(プライベートで)外出しづらいです」。1部昇格で気合が入っているのは選手と同じ。細心の注意を払い、大事なシーズンに臨む。

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