小泉孝太郎 芝居の恩師は今は亡き“いぶし銀名優” 交わした唯一の約束「俺が生きているうちは…」

2024年03月03日 20:40

芸能

小泉孝太郎 芝居の恩師は今は亡き“いぶし銀名優” 交わした唯一の約束「俺が生きているうちは…」
俳優の小泉孝太郎 Photo By スポニチ
 俳優の小泉孝太郎(45)が、2日放送のBS日テレ「おぎやはぎの愛車遍歴」(土曜後9・00)にゲスト出演し、俳優人生を支えた亡き恩師について語った。
 小泉は23歳でドラマ「初体験」に出演し、俳優デビュー。「ザ・ドリフターズ」メンバーが在籍したことで知られるイザワオフィスに所属した。

 所属した当時、いかりや長介さんが健在で、「いかりやさんとの出会いというのも最高にラッキーでした」と振り返った。「“いかりやです、よろしく”って、笑顔で」と、初対面のあいさつを回想。そんなやりとりの中で、印象的なことを言われたという。

 「“俺はこの事務所で長男、君は末っ子。教えられることは教えるけど、外ではいかりやが指南役だとか、師匠というのは一切言わないでくれ”と。“いかりやには何も教わってない。それを約束して欲しい”。たった一つの約束だった」

 いかりやさんが念を押して言ったのには、いかりやさんなりのポリシーがあったという。「“俺だって分かんねえことがあるんだよ。これが本当に正しい芝居かも分からないし。役者が役者に芝居を教えるほど、恥ずかしいものはない。だから、俺が生きているうちは、いかりやにいろいろ教えてもらっているというのは言わないでくれ”と」。いかりやさんのうそ偽りのない本音だった。

 小泉はいかりやさんの撮影現場にも同行し、現場のいろはから教えてもらったという。「“この台本はこうだけど、俺はこう思ってる。お前はどう考えているんだ?”って。常にいかりやさんのレクチャーですよね」と、貴重なレッスンを懐かしんだ。

 いかりやさんは晩年、刑事ドラマ「踊る大捜査線」シリーズなどでいぶし銀の演技を見せ、ドリフ時代とは違った魅力を見せた。04年、がんのため72歳で死去。太く短かった、いかりやさんとのかけがえのない2年半に、小泉は「財産でしたね」と感謝していた。

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