フィッシングニュース
ライバル減らし魚の活性上げた恵みの雨、ブラウン58センチ ボートであわやトラブル 栃木・中禅寺湖
2024年06月16日 04:30
社会
別のポイントへ移りました。しかし、どこへ行っても人だらけ。また変なことを言われたら嫌なので、うかつに岸に近づけない状況でした。
休憩で桟橋に戻り、遅いランチを取っていると雨が降ってきました。雨は魚の活性を上げます。再び山側へ。対岸に着くとあれほどいた岸釣りの人の影が皆無でした。どこでも投げ放題です。中村さんがミノーを投げるといきなり大型ブラウンが浮かび上がりルアーを追いかけてきました。それも2匹。やる気のある魚がいる、あるいは人がいなくなって雨が降って警戒心が解かれたのか。その後、何度もブラウンのチェイスはありましたが、ヒットには持ち込めませんでした。
終了まで残り1時間です。それまで魚が出てきた所をさらうように狙っていきました。雨の中でライズがありました。ボートと岸の距離が10メートルない場所です。渡辺さんがセミフライを落とし「こんな近い場所じゃあね」と思っていたら、いきなり茶色の魚が水面に躍り上がりました。
ビシッと合わせが決まりロッドが弧を描きます。新調したというリールからシュルシュルとラインが出て、湖に突き刺さっていきます。リールファイトに切り替え、フライラインが斜めに浮いてきたかと思うとジャンプ。およそ3分ほどの攻防で無事ネットインしました。58センチ。この魚は彼にとって最初のブラウンです。いきなりこんなのを釣っちゃったらこのあとはどうやって楽しめばいいのでしょうか?(東京海洋大学元客員教授)