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メジナ狙いで5.2キロのイスズミ 竿が満月 超大物ゲスト

2024年06月19日 05:30

社会

メジナ狙いで5.2キロのイスズミ 竿が満月 超大物ゲスト
5・2キロの超大型イスズミを仕留めた川久保さん Photo By スポニチ
 【磯&堤防ガイド】静岡県南伊豆・石廊崎の沖磯で、良型の尾長メジナを狙った。釣ったメジナは40センチに少し届かなかったが、仲間が5・2キロのイスズミを上げることに成功した。(スポニチAPC・恩田 誠)

 今月は「梅雨メジナ」の季節。魚の活性が高まっているので、スリリングなやりとりが楽しめる。

 舞台は伊豆半島の南端にある石廊崎の沖磯。奥石廊崎の展望広場(あいあい岬)から海を望むと眼前に大根島が横たわり、その右端に位置する離れ「大根小島」が今回の釣り場だ。同行した千葉県野田市の佐藤努さん(47=会社員)はイシダイ狙いだが、筆者と東京都日野市の川久保富男さん(65=釣具店経営)はウキフカセ釣りで尾長メジナを狙う。

 大根小島は大根島の西端が切り離されてできた小さめの磯。水深こそかなりあるが、周囲は沈み根が張り出しているので、やりとりの際には要注意だ。イシダイ狙いの佐藤さんは沖向き、川久保さんと筆者は陸向きで竿を出した。コマセを入れると、際からは色とりどりの魚が湧いてきた。そこでやや沖めにコマセと仕掛けを投入し、本命の尾長メジナの登場を待った。しかし、釣れてくるのはイサキやアイゴ、ブダイ、イスズミといった望外の魚が多く、本命の尾長メジナはポツポツといった感じ。それも30センチ強が中心だった。

 狙っていたポイントからさらに沖めに仕掛けを投じると、やっと尾長メジナが中心に釣れ始めた。サイズは40センチに届かず、いまひとつ満足することはできなかった。そんな中、隣で竿を出していた川久保さんに超大型がヒット。今までとは全く異なる強い引きに、彼は必死に耐えていた。

 どうにか獲物の姿が見えてきた。残念ながらメジナではなさそうだが、相当な大物であることは確か。彼の仕掛けはハリス2号にグレ7号。細めの竿が満月のように曲がり、獲物が近づくとまた沖に走られるという展開が続いた。やっと魚の方が根負けしたようで、釣り人が主導権を握れるようになった。あとは根際のハエ根を避けるだけ。無事、玉網に収まったのは、62・5センチ、5・2キロもある巨大なイスズミだった。狙った魚種ではないが、これだけの大型イスズミにはめったに出合うことはない。しかも、ハリス2号という細仕掛けで仕留めたのはあっぱれ。

 満足感はともかく、それなりの達成感は抱いているようだった。こんなドラマが待っているのだから、磯釣りはやめられないのだ。

 ▼釣況&渡船 石廊崎・喜美丸=(電)0558(65)0800。出船時間は季節によって異なるので要問い合わせ。

 ▼交通 国道136号を下田市街から松崎方向に進み、日野交差点を直進して県道16号へ。石室トンネル手前の交差点を左折すると港に出る。

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