フィッシングニュース
コクチ、オオクチ 迷走なきバスの未来を 制限多くても遊漁料を払って釣りを
2024年07月07日 04:30
社会
現在すでにオオクチはほぼ全国に広まっていますが、それに追従するようにコクチバスも分布域を広めてきています。
このコクチバスは、特定外来生物に指定されている魚です。釣ったら生きたまま持ち帰ってはいけない。飼育してはいけない。売買してはいけない。移植(放流)してはいけないなどの法律があり、違反すれば罰則があります。びっくりするでしょうけれど、普通に釣りをする分には大丈夫。釣ったらそのまま元いた場所にリリースすることは法律では禁止されていません。県によっては条例でリリース禁止や、内水面漁場管理委員会指示でのリリース禁止指示があります。ちなみに関東近県では東京都や福島、千葉、茨城の各県にはありません。群馬県はコクチバスのみです。
オオクチバスは第5種共同漁業権を持って遊漁料を徴収している漁協がいくつかありますが、コクチバスの漁業権を持つ漁協はありません。漁業権がないから遊漁料を払わないというバス釣り人も多くいるそうですが、ちなみにコクチバス釣り元祖の桧原湖も野尻湖も漁業権を持っていませんが、ここでバス釣りする人は皆、遊漁料を払っています。ちなみに長野県では両バスは内水面漁場管理委員会指示でリリース禁止ですが、野尻湖に関しては漁協から解除依頼があり、検討の結果、リリース禁止解除になったそうです。
どちらのバスが好きかは個人にお任せするとして、釣り人はバス釣りの未来を考えるべきです。漁業権を持っていない漁協の管轄水域でバス釣りをする場合も雑魚券を購入して堂々と釣りをしたらいいと思います。ちなみに筆者は多摩川においては全魚種の年券を毎年購入しています。(東京海洋大学元客員教授)