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“船酔い”アカアマ?なんとシロアマダイや!型も良し37センチ!!
2024年07月23日 05:30
社会
![“船酔い”アカアマ?なんとシロアマダイや!型も良し37センチ!!](/society/news/2024/07/23/jpeg/20240722s100933D2424000p_view.webp)
全員が出船時間より早く集合していたので、20分早めて出船。最高のスタートやん。100メートル以上の深場を攻めるアマダイ釣りは電動リールを使うのが基本で、同乗者は電動リールを持参。船にあるバッテリー電源にリールをつなごうと準備をしていると、「ごめん、ごめん。昨日バッテリー切り忘れてたから、上がっちゃってるわ」とテヘペロと言わんばかりの船長に対し、全員が「オッケー!」とこれまた軽い返し。おのおのが持参したバッテリーを使う中、ボクだけバッテリーなしの「地獄の電動リールで手巻き釣り」スタート。前途多難過ぎるって。
ボヤきながら仕掛けをセットしていると、最初のポイント(水深70メートル)に到着。釣り方はオモリが着底したら糸フケを取り、1メートル仕掛けを上げステイ。そこから段階的に少しずつ竿を上げて、またステイ。当たりがなければ仕掛けを底まで落とす。すると、コツコツコツ、グングンとハッキリと分かりやすい当たり。スイープ合わせを入れて、魚の重みを確認して巻き始める。もちろん手巻きで。巻いて巻いて巻きまくると、浮いてきたのはキレイなピンクの魚体。1投目から大本命・25センチのアカアマダイをゲット。船長も同乗者も祝福してくれた。最高の瞬間だ。
すぐに2投目。すると、誘いを入れた直後に、グググン、ガンガンと先ほどよりもさらに強い引きが伝わってきた。「昔アマダイ49センチ釣った時の引きに似てるわ~」とか言いながら、地獄の手巻き。口ではそう言ってるものの、心の中では「多分デカめのカサゴとかエソやろな」と思ってました。すると、魚体を見た瀬戸船長が大声で、「アカアマが船酔いしたみたいな顔色や。シロやシロ」。それは幻の高級魚・シロアマダイだったのです。しかも37センチの良型。船中が大騒ぎとなる中、船長がマイクで、あの例えを気に入ったらしく「船酔いしたみたいな顔色だろ?」と繰り返したので「嫌な例えすな!」とツッコんでおきました。
最初の2投でボクのピークが過ぎてしまったらしく、そこからは外道の魚たちに遊んでもらいアマダイは3匹でフィニッシュ。竿頭は12匹と圧倒的でしたが、シロアマは1匹のみだったので誇らしく船を下りました。これで変態の仲間入りができた気がします。
◇伊藤 貴之(いとう・たかゆき)1986年(昭61)生まれ、岐阜県出身。18年に石橋俊春とお笑いコンビ「官兵衛」を結成しデビュー。ANGLERS公認「アングラーズマイスター」。
▼釣況 東日本釣宿連合会所属、小田原・おおもり丸=(電)0465(84)0456。出船時間は午前6時、乗合料金は氷付き1万円。そのほか、スルメイカ船、コマセ五目船も出船中。