フィッシングニュースフィッシングニュース

肉厚60センチ級ヒラメ連発 竿は手持ちで常に底ダチを確認

2024年07月24日 05:30

社会

肉厚60センチ級ヒラメ連発 竿は手持ちで常に底ダチを確認
早々に良型ヒラメを連発した亀山さん Photo By スポニチ
 【名人への道決め手はコレ!】相模湾で人気のLT(ライトタックル)五目船。とにかく手軽、それでいて多彩な魚との引きが楽しめる。釣れた小アジを餌に狙えば、ヒラメなど高級ゲストも期待ができる。相手が分からない面白さも魅力だ。神奈川県茅ケ崎・沖右衛門丸でトライ! (スポニチAPC・林 悠二)

 猛暑が到来し、ここ相模湾で8月から待望のキハダ、本ガツオのコマセ釣りが解禁する。そんな中で今、見逃せないのがLT五目船。いろいろな楽しみ方があり、多くの人に親しまれているのだ。
 まずは先バリにオキアミを付けた3本バリのウィリー仕掛けでのマアジ狙いから。第一沖右衛門丸の立木丈船長(26)がゴーサインを出したのは、航程10分の30メートルダチ。

 「着底後、素早く3メートル巻き、1メートルずつ誘い上げる。これを7回ほど繰り返して」と船長。

 コマセが効きだし、船べりにセットした魚探に多くの魚影が現れ出した。

 するとすぐ、トモで竿が大きな弧を描いた。タモに収まったのは60センチ級の立派なヒラメ。産卵から数カ月たち、すっかり肉厚に回復している。その数分後、この人の竿が再び絞り込まれた。

 開始早々にヒラメを連発したのは、東京都八王子市の亀山正和さん(40=会社員)。「餌は第1投で2匹釣れた小アジ。まさか連発するとは…」と、目を丸くさせている。

 まさに先手必勝。餌がたまるまで待たず、こちらも右に倣え。筆者も小アジを餌に、準備しておいた胴突仕掛けにスイッチ。着底してすぐだった。餌が暴れ出し、3回目の強い引き込みに合わせを入れるとガツン! 

 右隣の2人も間を置いて良型を仕留めた。東京都小平市の西井力(つとむ)さん(68=建築業)は「生涯“初ヒラメ”です。何度か狙ったが不発続き」と話し、大喜びしていた。

 60メートルダチでは30センチ超級のマアジがきたり、丸ソーダ、サバが掛かってビチビチ、バタバタと船上は大にぎわい。移動した20メートルの浅場ではイナダがトリプルヒット!この日、ヒラメは船中6匹。他魚もいろいろ。海は元気いっぱいだった。

 ウィリーでの釣りは“食わせる間”が最大のキモ。底を3メートル切ったら軽くコマセを振り出し、4、5秒待って次の誘いにかかる。コマセ煙幕の中を、スイスイと小魚が餌を追うイメージで…。中小型のマアジはハリ、幹、ハリス共に2号。30センチ超級の大アジやイナダ、丸ソーダ、サバが掛かり始めたら同3号に切り替える。

 一方、釣れた魚で狙う泳がせは、餌が元気なほど食いが良い。釣れた魚は海水が循環するバケツで大事に保管。水温の高い時季だからイワシ類は弱りが早い。その点、数が出るマアジはバテ知らずで活発に泳ぎ最適。

 海底が平らな場所ばかりではない。根掛かりを避ける意味で竿は手持ちにして常に底ダチを確認することが「名人への近道」となる。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、茅ケ崎・沖右衛門丸=(電)0467(82)3315。出船時間は午前6時、乗合料金はコマセ・氷付き1万1000円。女性3000円、中・高生2000円引き。予約制。

コラムランキング

バックナンバー

【楽天】オススメアイテム