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短気な妻に55センチ“黄金アメマス” 短時間でフライローテーション 釧路市・阿寒湖
2024年07月04日 04:30
社会
![短気な妻に55センチ“黄金アメマス” 短時間でフライローテーション 釧路市・阿寒湖](/society/news/2024/07/04/jpeg/20240703s100933D2388000p_view.webp)
6月初旬、筆者は道東の原野でシマフクロウ保護に関わる魚類調査があり、その後に妻・千恵と阿寒湖にフライフィッシングで立ち寄った。筆者は15年ぶり、妻にとっては実に20年ぶり。午前9時過ぎに温泉街の西側ワンドに到着した。北東の風が吹いていて、見れば無数のワカサギが接岸しているのに誰もいない。近くの桟橋にカラスがやって来て何かを狙っている。突然、筆者のキャストしたワカサギフライ目がけて急降下。狙いは弱ったワカサギだった。カラスに狙われないよう、沖合に投げたフライに水しぶきが上がった。阿寒湖の黄金アメマスはパワフルだ。やっと寄ってきた魚に見とれているとバレてしまった。風に乗ってモンカゲロウが流されてくるが何も起こらない。
モワッとしたライズの手前に妻がキャスト。5、6回短くリトリーブするとグンと重い当たりでヒット。すぐさま彼女のロッドは満月に。重戦車のようなトルクで簡単には寄ってこない。水面直下に見えてきた魚影は巨大だった。ネットを手にしたが、いつの間にか集まった岸辺のギャラリーから「そんなネットじゃ入らないよ」との声。一気に緊張が高まる。
ようやく近づき巨体をくねらせた瞬間、筆者のネットでランディング。体高の見事な55センチのアメマスだった。タックルは#5でロッドはバリバス・パワートレイル、リーダーは同スティルウォーター14フィート2Xを使用。ヒットフライは#8のタイガーマラブー。このフライはモンカゲロウのニンフを意識したもの。
周囲の状況変化に合わせ、短時間でワカサギからゾンカー、そしてモンカゲニンフとフライをローテーションしたことが妻に幸運を呼び込んだ。釣りは短気の方が良いことが多いのである。
≪老舗で食べる絶品鹿肉丼≫阿寒湖温泉は夜に外食するのも楽しい。温泉街の路地をちょっと入ると、釣りの後でも間に合う飲食店がある。中でもお薦めなのがお食事処「味心(あじしん)」だ。旬の食材にこだわった老舗で、エゾシカ肉のスペシャリスト、AAOマイスターの資格を持つ店主が作った鹿肉丼(深山丼)は絶品。一度試してみる価値アリ。
▼釣況 フィッシングランド阿寒=(電)0154(67)2057。1日券は1500円。11月30日まで。バーブレス・シングルフック推奨。お食事処・味心=同(67)2848。