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“酔った”一升瓶48センチのアイナメ 力強く硬質な引きを満喫

2024年06月29日 05:30

社会

“酔った”一升瓶48センチのアイナメ 力強く硬質な引きを満喫
48センチ一升瓶サイズの特大アイナメが上がった Photo By スポニチ
 【千葉朗の釣りっ気食いっ気】青森県八戸市の南隣にある階上(はしかみ)沖でカレイ五目釣りへ。当日は深い霧が立ち込めており、出船はしたものの気温も低く、厳しい条件。魚の食いも悪かったが48センチ、1・6キロの特大アイナメも上がり、なんとか釣りになった。(千葉 朗)

 階上町のさかした釣具店所属・たつ丸に息子夫婦、釣友2人の計5人で乗り込み、午前6時に出船した。

 東京湾で釣れなくなったアイナメを狙って、この船に乗るのも3回目。新井田達矢船長ともなじみだ。風は弱いが霧が立ち込めて「あまり沖には出られないよ」と船長。霧ですぐに陸は見えなくなり、眼鏡にも水滴がついて役に立たない。

 30分ほど走って竿を出す。水深40メートル、オモリ80号の天ビン仕掛け、2本バリに餌のエラコ(イソメの一種)を2、3本刺して底まで落とし、時折小突いて当たりを待つ。

 しばらく待つとグンッと当たり、合わせるとゴゴンッ、ゴゴンッとアイナメ独特の力強く、硬質な引き。「首振り」というやつだ。ゆっくり巻き上げると、「ビール瓶」と呼ばれる40センチ級の大型のアイナメが上がってきた。1年ぶり、久々の対面はやっぱりうれしい。

 すると「でかいよぉー!」と息子・壮(たかし)の大声。見ると、満月に絞り込まれた竿が激しく震えている。何度ものされながら上がってきたのは、48センチ、1・6キロの特大アイナメ、これはもうビール瓶というより一升瓶だ。

 冷たい北東の風「やませ」に加えて潮も速く、途中でオモリを100号にしたが、アイナメの食いはもうひとつ。午前9時過ぎ、寒さ対策のため、いったん帰港。息子の妻はここでリタイア。4人で再び出船して、今度は近場でカレイを狙う。

 近場といってもやっぱり陸は見えない。カレイ用の天ビン仕掛け、2、3本バリにエラコを刺して底を狙う。水深20~30メートル。ここも潮が速く、最初はオモリ40号を使ったが、仕掛けが流れてしまうので60号に変更した。

 カレイの食いも悪いのだが、なぜか息子だけはご機嫌に釣り上げている。ムシガレイが中心で、40センチ級の大型が出た。さらにはマコガレイに近い肉厚のクロガシラガレイも2匹。2時間ほど粘ったが、体の芯まで冷えてきて正午に早上がりとした。

 釣果は5人でアイナメが15匹、カレイは4人で13匹。アイナメは40センチ級が3匹、特大サイズも出て型は良かったが、去年は全員10匹前後は釣ったから、3分の1以下の釣果。

 カレイも去年は入れ食い状態の時間帯もあって数が出た。外道では釣友の川野辺恵美さんが釣ったマゾイが唯一。なんとか釣りにはなったが、去年は全部で100匹近い釣果だったので、それに比べ貧果に終わった。

 前日も翌日も晴天の30度近い釣り日和で、当然期待していたが、この日だけが“やませ”で気温が低く、潮も速く水温も下がって釣果が伸びなかった。もちろん来年リベンジする。

 ▼釣況 東北地区東日本釣宿連合会所属、階上・さかした釣具店=(電)0178(89)2252。出船時間は午前6時、乗合料金は餌付き6000円。

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