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利根川の流れに任せ大満足 ハクレン85センチ リベラでファウルフック フライ沈めてそのままに

2024年06月30日 04:30

社会

利根川の流れに任せ大満足 ハクレン85センチ リベラでファウルフック フライ沈めてそのままに
変わった顔つきのハクレンだが、大きいので引きは魅力的。愛嬌ある顔だと思う方もいるかもしれませんが… Photo By スポニチ
 【奥山文弥の釣遊録】今週も引き続き関東の超大河・利根川に行ってきました。リベラ(リールを使ったヘラブナスタイル)をやっていると、時折道糸にブルンブルンと何かが当たります。ウキが沈んだ時に合わせたら、ギューンと重くなってポンと抜けるように軽くなります。これはハクレンの体にファウルフックしたものと思われます。垂らしておいた道糸に当たるほどいるのですから、釣れないわけがありません。そこで考えたのは、このハクレンをフライで釣れないものだろうかということです。

 実は昨年からそれを考えていて、行くたびに何時間かフライを流してみたのですが、全く掛かりませんでした。今年もすでに2回挑戦しましたが、当たりはおろかファウルフックすらなかったのです。つまり水中を流しているフライに、あの巨体が全く触れていないということです。

 リベラ釣りをしていて道糸に擦れるほどでしたので、コイを2匹釣った後、早速フライを試してみました。用意したタックルは4メートルのシーバスロッド、ザウルスのブラックフィンをフライロッドに仕立てたもので、磯からヒラアジを釣るために作った古いものです。これにドラグつきリール。そしてラインはタイプ3のシューティング。フライはサーモンフックに巻いたグリーンのゾンカー4番。水中を漂うもののような動きをするかもしれないという設定です。

 ルアーは川底を転がした時に口にかかるヒットがあったので、フライもベタ底を漂うようなイメージで釣りを開始しました。なんと4投目で当たりがあり、合わせてみるとグググッと強い引きが来て外れました。恐らくファウルフックです。最も凄かったのは下流に向かって100メートル近く走り、そのままゆっくり上がってくるのかと思ったら、ふっと軽くなりバレてしまいました。これもファウルかと思います。こんなことを繰り返していると、魚を釣らないうちに疲れてしまいます。

 最終的にはフライを下流に投げ、沈めてそのまま置いておくことにしました。川の流れでヒラヒラするだけで、泳がないためにひっかけてしまうことはないと思ったからです。この釣り方はサケでも度々試しますが効果的でした。また川底に障害物がなく、根掛かりの恐れがないことも味方してくれたように思います。

 果たして5分もしないうちに当たりがあり、それは上流へ向かって泳ぎ始めました。今度こそヒットです。ファウルの時よりも引きは弱く感じましたが、それでも巨大魚ですからロッドがミシミシと音を立て、リールの強度が不安になるほどの引きでした。ゆっくりポンピングし引き寄せ、リールをちょっと巻いてまたポンピングして寄せてみると、幅広のハクレンでした。80センチという立派なサイズ。そしてまた何回かのファウルフックの後に丸々太った85センチが釣れました。今回はこの2匹で大満足。しかしやはり目標はメーターオーバーです。(東京海洋大学元客員教授)

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