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チョウザメ 75センチ 超感激ご対面 3億年前から存在した古代魚と一本勝負!!

2024年06月28日 05:30

社会

チョウザメ 75センチ 超感激ご対面 3億年前から存在した古代魚と一本勝負!!
餌を“無視”されても、コイの猛襲をうけても…チョウザメを攻略し75センチを釣り上げた Photo By スポニチ
 【釣り女子アナの伝えたいこと】釣りが大好きなアナウンサー・大塚ひとみVS古代魚。栃木県小山市にある管理釣り場「Oyama Water Park 遊水園」でチョウザメと一本勝負!取材の模様は動画でもお楽しみいただけます。

 ニジマスなどが楽しめる「マス池」の隣で、漆黒に染まるのがチョウザメ池だ。とがった顔に、水平に広げた胸ビレ…約3億年前から地球上に存在したという古代魚が、ミステリアスな雰囲気を醸し出す。

 師匠は園長の板垣智博さん(47)。「うちのスタートはチョウザメの養殖。そこから管理釣り場をつくりました。稚魚から育てたカッコイイ我が子たちをぜひ釣ってみてください」。延べ竿に練り餌を付けて早速投入したが、かすりもしない。「彼らはあまり目が良くないんですよ。口元の4本のヒゲで餌を探しているので、泳いでくる直線上に餌を落とすのがコツです」。これがなかなか難しい。約20畳の池に十数匹のチョウザメ。その口元を狙いピンポイントに落とすなんて。餌の真上近くを通るたびに「来るか?来るか?」とテンションが高まり、「あ~、あと数センチ。惜しい」の繰り返し。まるでクレーンゲームのようだ。

 根気強く続けていると、ついにバシャバシャーン。だがすぐに、プチッ。食ったが暴れられてラインが切れてしまった。板垣さんいわく、竿の立て方が甘く主導権を取られてしまったとのこと。要はパワー負けだ。次こそ私のマッスルを見せてやる。

 この勝負にはもう一つ越えなければいけない壁がある。それは、コイ。同じ池に放たれていて、本命より先に餌をかっさらってしまうのだ。恨めしや~。板垣さんから小裏技「遠くに練り餌をまいてコイを引き付けて、その間に手前でターゲットを釣るんです」。忙しい釣りになってきた。でも負けんぞ。チョウザメからの無視、コイたちからの略奪。あらがってみせる。そして、ググィーン。竿が大きくお辞儀した。よっしゃ。すかさずしゃがみ角度とパワーで竿を立てる。今度はうまくフックしたぞ。

 ヒレを振り回しダダをこね何度も大きくジャンプ。水族館のショーさながら。苦闘の末にネットインしたのは約75センチ。抱き上げると硬い背中。ウロコが蝶の形をしており名前の由来に納得。サメといっても歯はなく目は眠そうにとろーん。出合えたうれしさでギュッと抱きしめた。

 池にいるのは全てオスのチョウザメなのだそう。「オープンから育てて釣れた75センチくらいにまで成長しました。オスは釣りでメスはキャビアで楽しんでもらえたら」。世界三大珍味・キャビアは来年に初出荷の予定だという。

 ≪息もぴったり 親子でゲット≫親子で勝利をつかんだ人たちもいる。千葉県柏市から来た長谷川直紀さん(41)が釣り上げ、息子・将宗さん(小3)がネットに入れるナイスコンビネーション。生き物が大好きな将宗さんは「研究してたからサメの仲間じゃないって知ってたよ。でもこんなに大きいと思わなかった、凄い」と目を輝かせていた。

 ▼釣況 Oyama Water Park 遊水園=(電)0285(37)6376。チョウザメ釣りは竿、餌付きで1時間2000円。

 ◇大塚 ひとみ(おおつか・ひとみ)1993年(平5)生まれ、千葉県出身。フリーアナウンサー。NHK宇都宮放送局、栃木放送、ウェザーニューズを経てフリーに。釣り歴はカサゴなど小物釣りを中心に20年。

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