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“カラバリ”で梅雨イサキ40匹

2024年06月24日 05:30

社会

“カラバリ”で梅雨イサキ40匹
ジャンボイサキを釣り上げた得丸新太さんと父親の重夫さん Photo By スポニチ
 【博覧釣記】例年より遅めながら関東地方がようやく梅雨入り。千葉県大原沖では産卵を控え浅場に上がってきた“梅雨イサキ”が順調な食いを見せている。規定数の50匹はあっという間に達成できるパラダイスに、大原・幸盛丸から向かった。 (国友 博文)

  
「おはようございます。イサキ釣り楽しみです」。幸盛丸に到着すると元気な子供たちの声が響いた。埼玉県川越市の得丸柊真さん(11)と新太さん(8)兄弟だ。2人を連れてきた父親の重夫さん(44=医師)は「今回のために竿とリールを購入しました。子供たちに負けませんよ」と鼻息を荒くする。

 旬の「梅雨イサキ」は産卵に備え浅場へ移動し、餌を荒食いするため最も釣りやすくなるので、ビギナーや家族連れには絶好のターゲット。その上、引きが強く抜群のおいしさとくれば狙うしかない。しかも“カラーバリ”に餌を付けない“カラバリ”釣法が大人気だという。冗談ではなくこれが本当に釣れる!鈴木正弘船長=写真=は「餌を付けるよりも、カラバリで釣れる方が良型が多い気がします」と太鼓判を押す。

 大原沖のポイントで好反応を見つけた鈴木船長が「やってみてください。タナは海面から13~15メートルです」と合図。ビシを指示ダナ+仕掛け3メートル分を合わせた18メートルまで落として竿をシャクり上げる。道糸の目盛りが指示ダナに到達した途端に「ギュン」と大きな当たり。この強い引きはクセになる。

 当たりが明確だから、子供たちにも分かりやすい。新太さんは重夫さんと必死にリールを巻き上げ、開始早々の一荷にニンマリ。弟に先を越された柊真さんも必死にシャクりまくる。30センチ級の一荷に「次は3本バリにパーフェクトを狙いたい」と勢いづく。魚の活性も上がりイサキ祭り状態で、兄弟そろってトリプル達成した際には「おじさんが“小さくシャクりな”って教えてくれたから釣れました」と褒められた。イサキの爆釣は続き、小型はリリースしても3人で40匹。早い時間にクーラーボックスが満タン状態となり「おじさん、楽しかったよ」とお礼を言われ新太さんとハイタッチ。楽しい時間となった。

 数を伸ばすコツは釣行日の食いダナを早く見つけること。当たりがあったら仕掛けを緩めず、ゆっくり巻き上げてくればOK。最初に掛かったイサキが暴れて誘いになり、次々と魚が飛び付いてくる。脂が乗ったおいしいイサキを狙うなら今だ。

 ▼鈴木正弘船長 イサキ釣りは「タナ取り」と「コマセのまき方」がポイントになります。コマセは一度にドカッとまくのはダメ。食わせるのはコマセではなくハリの方です。イサキに食う「間」を与えるのも重要。イサキは動く物に反応しますが、動かしっぱなしも逆効果になります。

 ▼釣況 大原・幸盛丸=(電)0470(62)2267。集合は午前4時、乗合料金は1万2000円。毎月第1、第3月曜が定休日。

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