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雷雨の合間に美麗な20センチ級 透明度高い水に躍る豊かな色彩…福井県・足羽川

2024年08月17日 04:30

社会

雷雨の合間に美麗な20センチ級 透明度高い水に躍る豊かな色彩…福井県・足羽川
良型を仕留めた沢井さん Photo By スポニチ
 【2024 アユ】透明度の高い水と、色彩豊かな天然アユが魅力の福井県九頭竜川水系の足羽(あすわ)川。昨年の釣行ですっかり魅せられ今季も友人と出かけた。雷雨に見舞われたものの、どうにか美麗なアユとの対面は果たせた。(スポニチAPC・恩田 誠)

 本流の九頭竜川は大アユが釣れることでよく知られるが、そこでは深さと流れの強さとも勝負しなければならないため、老釣り師に出番はない。一方、支流の足羽川は膝程度の深さまで立ち込めば、対岸の際を探ることができる規模の優しい川だ。透明度も相当に高いので、川底の様子もよく視認できるため、ポイントがつかみやすく、かつ安心して探り歩けるのも魅力。もちろん天然アユの遡上(そじょう)が多いため、美しく、かつ引きの強い個体に出合えるのもうれしい。

 もっとも、下流部はやや規模が大きく、一部には背が立たないほど深い場所がある。一方、上流部は浅瀬が続くため、透明度の高さが災いし、アユの警戒心が高くなってしまう。このため、図に示した中流部がもっとも釣りやすく、筆者のような老年釣り師には最適なポイントが続いている。

 欠点といえば、駐車スペースと入川口が分かりづらいこと。ただし、今回もお世話になったオトリ店ではビデオと地図がきちんと用意されているためお薦めポイントに出かけるための苦労は不要だ。

 今回は4日間竿を出す予定で出かけたが、毎日の雷雨のために竿が出せる時間は大きく制限された。増水と濁流、午後からの雷雨のため、実際に竿を出せたのは2日だけ。しかも、午後からは必ず雷鳴が響き渡るため、竿を出せたのは合計でも10時間ほどだった。雷はともかく、濁りがすぐに収まるのは救いだった。3日目など川は真っ茶色だったにもかかわらず、次の日にはほとんど濁りは消えてなくなり、水量も水の透明度もほぼ平常に戻ったのには本当に驚かされた。もっとも、午後からの雷鳴は相変わらずだったけれど。雷雨が心配だったので、写真は2日目、発電所近くの堰(せき)下で済ませた。同行した東京都江東区の沢井憲治さん(76=自営業)は小さな堰の下の落ち込みを狙って良型を連発した。

 4日目は美山中学校裏のポイントに入った。川幅は広いが、その分浅めで流れも緩やか。流心は小石が多いが、両岸近くには大きな石が詰まっており、そこを泳がせ釣りで狙うと20センチ級が面白いように釣れた。

 残念ながら雷雨のため早々に引き揚げざるを得なかったが、ポイントは無数にあっただけに、雷様が本当に恨めしかった。

 ▼釣況&オトリ 田中商店=(電)0776(90)3343。日釣り券は3000円、年券1万2000円、オトリ1匹600円。

 ▼交通 北陸自動車道を福井ICで降り、国道158号を東に進む。美山交差点を右折して、県道2号を池田町方向に進むと、左手にオトリ店がある。

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