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マァジで元気でる「ライン引き」釣法 見よう見まねでも当たり早く36匹 川崎・中山丸
2024年08月14日 04:30
社会
夏の湾アジはとにかくうまい。でも太陽が本気を出す時間には港に戻りたい。そこでショートLT(ライトタックル)マアジ。軽い道具でちゃっちゃと釣って、シャワーを浴びて昼寝をしたって夕飯の支度には間に合う。これですよ。
午前6時45分出船。中山船長が目指したのは本牧沖、探しているのは当たりが続く群れ。この辺がこだわりの走り丸。そして「お待たせしました。どうぞ」となって冒頭のシーンになったわけです。でもここも続かないと見るや、一気に富岡沖へ。23~25センチの中型が小気味よく竿を絞る。
着底から1メートルビシを上げて2回コマセを振って1メートル上げて1回コマセを振って待つ。これが湾アジの王道。でも同行の坂井健二さんは、着底から50センチ上げた所から小刻みに竿先を振りながらタナまで。湾アジ達人が開発し数年前から流行中の「ライン引き」釣法でダブル、トリプルを連発、数を伸ばしていく。
夏の湾アジは30匹までと決めている(調理する体力的に)筆者は気にしない。王道を行くのみ、とカッコつけたものの穏やかではない。こっそり底上50センチから2メートルまでを縦にコマセの帯ができるようにビシを動かす。するとどうだ。ビシを止めた途端にクン。見よう見まねの「なんちゃってライン引き」でも当たりが出るまでが早い。多点掛けこそできなかったが、確実にペースは上がる。これはマスターすれば凄い武器になる。終わってみれば坂井さん54匹、筆者36匹。竿頭は57匹。夏の自由研究のテーマは決まったね。
≪“点”ではなくタテの線作る≫ライン引き釣法を言葉で説明するのは難しい。ビシを振ることで、海中にはコマセ密度の濃い点ができる。アジはこの煙幕に殺到するから、ここにハリが入ることで当たりが出る。新釣法は点ではなくタテの線を作ってしまうというもの。これならば仕掛けは高確率でコマセの帯の中に入る。しかも当たりが出るまでの時間も早く、多点掛けの率も増える。ラインを作るためのビシの動かし方にもコツがあるようなので、まずはトライしてみよう。動画サイトには「大西釣具工房」などの解説動画もあるので予習もバッチリ。
≪持ち帰り用に冷凍ペットボトルを≫おいしい魚はいい状態で持ち帰りたいもの。釣ったアジは血抜きの後に、即座に海水氷のクーラーにしまうこと。獲物が増えれば氷も解け出し、冷えなくなってしまうので凍らせたペットボトルを持参、船宿でもらえる氷と併用することをお勧めする。またこの季節は、自分の水分補給も忘れてはいけない。魚用と自分用のクーラーを持ち込む人も多い。
▼釣況 東日本釣宿連合会所属、川崎・中山丸=(電)044(233)2648。出船時間は午前6時45分、乗合料金は8800円。その他、タチウオ船も出船中。