フィッシングニュース
新アカ見逃さず良型アユ32匹引き抜いた
2024年08月13日 05:30
社会
午前9時、広い釣り場なのに釣り人はやや少なめ。川をのぞいたところ、大きな石に着いていたアカは腐っていてハミ跡も少ない状況。この時季に出水が少ない年は、大石周りのアカは腐っていることが多く、今年も前例通り。次に川底が拳大の小玉石のポイントを視認すると、新アカがしっかり付着しているのが確認できた。しかし、30分間ほど瀬肩のポイントを攻めてみたが、野アユのアタックは皆無だった。
打開策は…。淵で家族連れが川遊びしている場所から少し下流のチャラ瀬に移動してみた。このポイントでは玉石にきれいな新アカが付着し、野アユの群れがはっきりと確認できた。それだけではなく野アユの大きな群れがヒラを打ちながら新アカを必死にはんでいた。状況はいい。はやる気持ちを抑え、静かに足元から群れに向かってオトリを泳がすと、程なくガッツーン!目印も飛ぶほどの野アユがアタックしてきた。
ロッドが満月になるほどの強烈な引きを楽しみながら、キャッチしたのは約20センチのアユ。ボリューム感たっぷりの魚体で、金星の鮮やかな一匹が玉網の中で元気に躍っている。すぐにオトリを野アユに交換し、群れの後方から泳がせると入れ掛かりモードに突入した。膝ほどの水深はもちろん、くるぶし程度のごく浅い所でも、新アカが付着しているポイントを狙うと追いは抜群。17~22センチの良型が釣れ続き、釣れない情報を流しているのは誰なのだろうと、思わず笑みがこぼれた。
上流の淵がアユの貯蔵庫で、普段はその周辺でアカをはみながら群れているものだが、川辺は多くのレジャー客であふれている。そのため、野アユの群れは人を避けるように下流のチャラ瀬に移動しているようだ。結局、正午までの間に25匹を引き抜くことに成功した。
昼食後も引き続き田代運動公園前へ。くるぶしよりやや深いチャラ瀬を主体に静かに狙う。1時間ほど釣り、午前と同サイズを7匹仕留めた。7月の下旬に追加放流したアユの姿もあり、良型の気配はムンムン。
釣り人が狙いたいポイントよりも、新アカがついている場所を選ぶのがコツ。お薦めのポイントは下流側から(1)通称・ぼっ壊れ橋~仙台下(2)角田大橋の前後(3)田代運動公園の前後。中津川漁協では、人工産約200キロの放流を予定しており、これらからも楽しみだ。
▼釣況 野口オトリ店=(電)046(281)0591。日釣り券は1500円、現場売り2500円、年券1万2000円。