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やみくもキャストは期待薄 魚は“良きライバル”相手の気持ちを考えて
2024年08月16日 05:30
社会
釣り座を決め、ポンドの様子を見てみると先日放流されたと思われる30センチ級がやや深い場所をウロウロ。さらに上層では大きなサイズが悠々と泳いでいた。まず蛍光とゴールド色が交じった派手系の2・7グラムスプーンをキャスト。期待通り多くのトラウトがアタックしてきた。活性の高い放流魚ならではの「コンッ」とロッドが引き込まれる当たり。たまりません。
釣り場は底からの噴き出し口や、水車を利用して水が活発に動くようにしてあるなど、魚にとっては夏場でも生活しやすい環境。暑い時には涼しい場所に…は人間も魚も同じこと。木陰になる場所も狙いたい。そんな中、60センチ超はあろうかという迫力ある影を発見。アスリートのような姿をしていたので、フックを大きな物に交換しリーダーも結び直して準備。流れがある所にクランクベイトをフルキャストし、フワァ~とゆっくり流し込むように誘いをかける。1度目の当たりではフッキングしなかったが、続けて強烈な当たりが伝わってきた。ジーッ!と凄い勢いでラインが出されていき、ドラグが悲鳴を上げる。しばらくやりとりが続いたが、残念ながらフックが外れてしまい無念のバラシ。回収したフックを眺めてあぜん。太軸が真っすぐに伸びていた。
リベンジも兼ね、太陽の当たりがやや弱くなったタイミングで、大型アルビノを狙うことに。ルアーを遠投し、魚の鼻先から1メートルほど離れた所へ着水させ、表層を誘うとルアーがスッと消えた。フッキングに成功。強烈な引きを見せ、逃走劇を繰り返す。キャッチしたのは、奇麗なオレンジ色の魚体に鮮やかな赤色の帯が印象的な良型。狙って掛けた一匹だけにうれしさも倍増だった。
ただやみくもにルアーをキャストするような釣り方では、エリアトラウトを攻略することは難しい。魚を擬人化させ、どんな気持ちか?どうしたら興味を持ってくれるか?などを考えていくと着実に釣果へと結びつくようになる。手を替え品を替え…トラウトとの“やりとり沼”にハマってほしい。
全国には特徴のある管理釣り場が数多く存在する。いろいろな管釣りで腕試ししよう。
◇当日のタックル ロッド=スミス「ノイエリミテッドFNL―T511L―ES」、リール=シマノ・ステラC2000S、ライン=PE0・4号、リーダー=フロロカーボン3ポンド、スプーン=スミス「ピュア」2・7グラム、プラグ=同「パペットモア」ダンゴウオSR(プロトタイプ)。