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和歌山・切目崎の石物は好調 暑さも吹き飛ぶ納得の釣果…イシガキダイ8匹!
2024年08月14日 05:30
社会
渡磯時はちょうど満潮前で、低い中バエは時折波がはい上がってきている。船長に組み立てヤグラを借りて船着きの高場へセット。これで一安心だ。
持参した餌はウニとサザエ。まずはウニのトゲを切り取った餌でやってみる。20メートルのところへ投げ込んでみた。仕掛けが着底して道糸を張る。ゆったりと竿先が引かれる程度の感じのいい上り潮だ。
魚の食いだしは遅く、しばらくは竿先が動かない。次の餌を用意しながら注視する。20分ほど経過してからアタリが出始める。コツンコツンと竿先を叩きながら餌を食っていく様子がわかる。朝方だけに食い込みはいい。しばらく待っているとギユーッと引き込んでいった。
1発目に食ってきたのは30センチ級のイシガキダイだった。左右に走り回りながら浮いてくる。この魚を取り込んだのを合図に、仕掛けの投入ごとに当たってくる展開。普段はなかなか数の当たってこない石物も水温の上がった夏場は別格だ。
連日のように釣り人が渡り、餌を打ちまくっている好ポイントだけに、集まっている石物の数も半端ない。手前の10メートルあたりの近いタナほかどこでも当たってくる状況。餌のウニも魚が掛からなければ、針が丸裸になって上がってくる。
そこで、餌持ちのいいサザエを使ってみる。サザエは赤身の部分をカットせずにそのまま刺す。赤身の硬い部分は針に残る時間が長い。群れている魚の中でも型のいいのをと思って打ち返すが、竿を引き込んでくるのは30センチ前後のイシガキダイだ。同じ餌ばかりだとなかなか食い込んでいかない。餌をウニ、サザエと交互に変えながら仕掛けを入れる。
潮は引き潮になっているが、流れの方向は変わらずに上り潮が流れ続けている。仕掛けもチモトをポリラート使用のOH石鯛撞木11号に変えてみたりしながら、変化をつけて投げ込んでやると食い込んでくる。型は小ぶりながらも石物だけに仕掛けや餌に慣れてしまうのが早い。少しずつ目先を変えながら数を追加していく。夢中になって暑さも忘れてしまうほど忙しい釣りになった。
潮もかなり引いて、流れが下り潮に変わっても関係なしにアタリは続く。予想以上の食いだった。一息つくと汗が噴き出る。
時計をみると午前9時半をまわったばかり。磯へ渡って4時間余りだがもう十分な釣果なので納竿とした。釣果は27~32センチのイシガキダイが8匹。暑さも吹き飛ぶような忙しい釣りとなった。切目崎の石物はこのまま好調に推移しそうな感じだ。良型のイシダイも上がっているのでぜひ出かけてみてほしい。問い合わせは「庄門丸」(電)0738(43)0517へ。
◆アクセス 大阪方面からは阪和道・印南インター下車。国道42号に出て南下。海側に「庄門丸」の看板がある。これを右折して切目漁港へ。