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1本バリ仕掛け+オキアミむき身=タカベ攻略法 警戒心強く難易度“タカめ” 駿河湾・西浦足保港&木負港

2024年07月17日 04:30

社会

1本バリ仕掛け+オキアミむき身=タカベ攻略法 警戒心強く難易度“タカめ” 駿河湾・西浦足保港&木負港
色鮮やかなタカベはすこぶる美味で人気上昇中 Photo By スポニチ
 【磯&堤防ガイド】体が青銀色で背部分には黄色の帯があるタカベ。派手カラーなのでその姿は視認しやすいが、釣ろうとすると結構、難儀する。そこで、今回は確実に釣る方法を伝授したい。(スポニチAPC・恩田 誠)

 筆者は周年、磯や堤防で魚を追い求めるが、釣り上げた獲物を食することは皆無に近い。例外は今回取り上げるタカベで、この魚だけは必ず持ち帰る。

 初夏では15センチほど、秋でも25センチ程度の小さな魚で、いつも群れをつくっているが、釣り上げるのはちょっとしたコツがいる。たまたま大きな群れに遭遇すればサビキ仕掛けでも釣れることはあるが、大抵の場合は空振りに終わる。

 同じ小型魚であってもマアジ、サバ、イワシのようにどこにでもいる魚ではなく、イスズミ科のタカベは水深のある暖かい海を好む。このため筆者は、伊豆半島や駿河湾方面にアユ釣りに出かけた際、その行き帰りに駿河湾に面した堤防に立ち寄ってこの魚を狙うのだ。

 一番多く出かけるのは西伊豆の戸田港だが、今回は湾内にある西浦足保港と木負(きしょう)港を見て歩いた。

 釣り人の間でもタカベの認知度は高まっているが、いずれの人もサビキ仕掛けで狙っていた。タカベの姿は見えるのだけれど、釣れてくるのは20センチ級のサバか小型のカサゴばかりのよう。タカベのおいしさはかなり知られているようで、釣り人は「本当はタカベを釣りたいのだけれど」と愚痴をこぼしていた。味は知られていても釣り方までは、まだ定着していないようだ。

 タカベは警戒心の強い魚なので、自分より動きの速い魚がいたり、サビキのような擬餌バリではめったにハリ掛かりしない。ズバリ、図のような延べ竿を使った1本バリ仕掛けが絶対的に優位。付け餌は大粒アミでも良いが、圧倒的に効果的なのはオキアミの「むき身」である。コマセは不可欠で、アミコマセに配合餌を混ぜたものを用意。このため、コマセをまくヒシャクも忘れないように。

 ウキはトウガラシ形のもの、ヨリモドシは小型のものをオモリ兼用にする。これに糸付きのハリを結ぶだけ。

 手順は以下の通り。まず付け餌用のオキアミのむき身をハリに付け、それからコマセを打って、すかさず仕掛けをコマセの煙幕の中に落とせばよい。同行者がいれば、これを共同作業で行うと効率は極めて高くなる。

 たったこれだけの手順なのだが、慣れないとコマセと付け餌の位置にズレが生じることが多い。タカベは堤防の際に集まってくることが多いので、まずは際を丹念に攻めてみよう。

 ▼釣況・餌 岩崎釣具店(沼津市西浦木負)=(電)055(942)2281。
 ▼交通 国道414号を沼津市街から伊豆長岡方向に進み、口野交差点を右折して大瀬崎方向に進む。途中に木負堤防や足保漁港がある。駐車料金は木負が500円、足保が300円。

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