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クロムツ&オニカサゴ 深夜に夜明けにお宝は眠らない

2024年07月19日 05:30

社会

クロムツ&オニカサゴ 深夜に夜明けにお宝は眠らない
良型クロムツを釣り上げた秋間さん(右)と星川さん Photo By スポニチ
 【博覧釣記】千葉県吉浦沖周辺では、クロムツ&オニカサゴが順調に釣れている。1回の出船で2種類の高級魚が楽しめるというぜいたくぶり。クーラーボックスを宝石箱にしようと、吉浦・渡辺丸から出船だ。 (国友 博文)

 事前連絡で「オモリはどちらも150号を使用します。ヤリイカ用の竿で大丈夫ですよ」と渡辺英雄船長。手持ちの道具ばかりなのでどうやら手軽に楽しめそうな予感。

 まずはクロムツから。周囲が暗いうちは浅場に上がってくる魚なので、そこを狙い撃つ方法。集合時間の午前2時半はそのためだ。仕掛けは幹糸8号、ハリス6号のフラッシャーサビキをセットしていると、ポイントに到着した。

 船上を照らす幻想的な明かりをうっとり眺めていると、船長から「水深99メートルです。オモリが着底したらすぐにタナを切って、デッドスローで10メートルほど巻き上げて様子を見てください」とアナウンス。ゴングが鳴った。指示ダナまで上げて当たりを待っていると、左舷にいた東京都八王子市の秋間純子さん(41=税理士)の竿がお辞儀。本命のクロムツがヒットした。続けてフィアンセの星川智史さん(39=会社員)も負けじとクロムツをゲット。ヒットした2人の様子を見守っていたところ、筆者の竿も大きく曲がった。

 夜明けを迎え周囲が明るくなると、今度はオニカサゴ狙いの第2ラウンド。「97メートルです」(船長)。秋間さんにはウッカリカサゴ(カンコ)、星川さんは40センチ近いアマダイを追加。多彩なゲストも高級魚ばかり。

 オモリで海底を数回叩いた後、ゆっくり聞き上げるとゴン、ゴンと明確な当たりが伝わった。時折感じる首振りダンスは本命の証。秋間さんもナイスサイズのオニカサゴに「狙い通りでした」としてやったりの笑顔。そして、トリを飾ったのは星川さん。これまでにないほど竿が曲がり“鴨川サイズ”が上がってきた。これには星川さんもエビス顔だった。

 日中の最高気温に到達する前に釣りが終了。高級魚とのバトルは、体力的にも優しい釣りだった。

 ▼渡辺船長 クロムツは合わせると、鋭い歯でハリスが切れてしまいます。ゆっくり聞き上げて、道糸を緩めないように巻き上げましょう。追い食いしてくる可能性もあります。周囲が明るくなったら、誘いを入れるのも効果的。一方、オニカサゴはこまめなタナの取り直しが大切。餌のサバはカタクチイワシをイメージして、10センチほどの短冊状にします。トゲには毒があり注意が必要ですが、処理方法はレクチャーします。

 ○…会社の同僚3人組が乗船していた。東京都世田谷区の大高飛鳥さん(33)は「船長がとても親切に教えてくれるので感動です」とニッコリ。森詩晴さん(27)は前回、ウロコを取らずに食べてしまったそうだ。また、お酒が大好きという小川奈緒さん(30)は「YouTubeでオニカサゴのひれ酒を知っちゃいました」。三者三様に楽しんでいた。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、吉浦・渡辺丸=(電)04(7096)0390。集合時間は午前2時半、乗合料金は氷付き1万1000円。午後船出船中。定休日は第1、3土曜日。

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