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祖父から孫へ伝授、夏ヒラメ攻略法「もう少し待て」「よし!いまだ」初の船釣りで48センチ 閖上・永勝丸

2024年07月25日 04:30

社会

祖父から孫へ伝授、夏ヒラメ攻略法「もう少し待て」「よし!いまだ」初の船釣りで48センチ 閖上・永勝丸
ファーストヒラメは48センチ!祖父・隆さん(右)のアドバイスで良型を仕留めた瑠飛さん Photo By スポニチ
 “夏ヒラメ”のシーズンがやってきた。宮城県仙台湾では100センチ近い座布団級がヒットすることもあり、釣り人を魅了し続けている。一発大物を求め閖上(ゆりあげ)・永勝丸から出船した。(スポニチAPC・ 菅野 順也)

 餌に使用するマイワシを船に積み込んだ永勝丸は、航程30分で天然の根が点在するポイント(水深20メートル)に到着した。「根掛かりすることがありますので、気を付けてください。さあ、どうぞ」と遠藤学船長がゴーサイン。生き餌をそっと海底に送り届けた後は、タナを取り静かに当たりを待つ。

 不安げな表情で狙っていた宮城県塩釜市・佐藤瑠飛(るいと)さん(19=会社員)の竿にさっそく「ツンツン」と動きが現れた。タイミングを見計らっていると、その後はしばし膠着(こうちゃく)状態に。ヒラメが餌の味を確かめている魚信なのだが、船釣り初体験のヤングアングラーに判断させるのはやや難しい。その様子を隣席で見つめていた祖父の佐藤隆さん(67=会社員、宮城県七ケ浜町)が「待て、もう少し待て」と合図を送った後に「よし!いまだ、巻き上げろ」とアドバイス。2人の息はぴったりで、瑠飛さんは人生初となる48センチのヒラメを見事釣り上げた。「自分に釣れるかな?と思っていましたが、始めから釣れて驚きです。じいちゃんが言っていた“釣りは楽しい”は本当でした」

 今度は自分の番とばかりに、次の投入で隆さんの竿が大きく曲がった。さすがはベテラン。無駄のない動きで見事62センチを仕留めた。孫との船釣りは念願だったそうで「大きいのを釣ったので、指導役に格好が付きました」と2人そろっての釣果に大喜びしていた。

 大型が出ることで知られるポイントだが、今季の状況について遠藤船長は「食い付いても一気に餌をのみ込まない時もあります。低めのタナでじっくり待って、食い込ませるようにしてください」とアドバイス。さらに「餌を丁寧に扱うことも大切。海の中で長い時間、元気に泳がせるのが一番の誘いになりますよ」。

 前当たりの後、ゆっくり聞き合わせでフッキングを成功させた、仙台市の後藤孝洋さん(47=会社員)は58センチの良型を浮上させ「はやる気持ちを抑えて、早合わせをしないように心掛けています。このくらいのサイズになると引きの強さも伝わりますね」と満足そう。筆者も大判を含め6匹を釣り上げ、竿頭になることができた。

 釣り人の期待を乗せた餌のイワシを海中で泳がせ、竿先に現れる前当たりから本当たりまでのドキドキ感…。これだからヒラメ釣りはやめられない。(がまかつフィールドテスター、ヤマトヨテグスフィールドテスター、マルキユーフィールドスタッフ)

 ◇当日のタックル 道糸=ヤマトヨ「PEジギング8BRAIDED」3号、幹糸=同「フロロハリス」8号、ハリス=同5号 親バリ=がまかつ「チヌ」8号 孫バリ=同「泳がせヒラメ」6号、ハリス連結部=イシナダ釣工業「ステンレスワンライン」小。

 ▼釣況 東北地区東日本釣宿連合会所属、閖上・永勝丸=(電)090(8255)6083。出船時間は午前5時、乗合料金は1万2000円。

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