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大活況、マアジ 父の威厳で55匹 宮城・仙台湾で熱い親子バトル 亘理・きくしん
2024年07月11日 04:30
社会
![大活況、マアジ 父の威厳で55匹 宮城・仙台湾で熱い親子バトル 亘理・きくしん](/society/news/2024/07/11/jpeg/20240710s100933D2341000p_view.webp)
菊地慎吾船長は仙台湾の中央に位置する「大型魚礁」へ船を向けた。「釣り場に到着です。海底には魚礁がありますので、タナは底上5メートルでお願いします」とのアナウンス。指示ダナより2メートル下で仕掛けを止め、コマセを振り出してから再び2メートル巻き上げると「ゴツン」。強い当たりが伝わったと思うと、すぐに道糸がフワリと浮き上がる感覚に。釣れてきたのは丸々と太ったサバ。うれしいゲストだが、本命はあくまでマアジだ。
次の投入では「ゴツ、ゴツ」と力強く真下に引き込む当たりがあり、水面下に金色の魚体を確認。タイミングを合わせ38センチの良型マアジを引き抜くことに成功した。息子も同時に引き抜き、無事にマアジをキャッチ。その後、サバの食いが先行したものの、1時間ほど経過すると下層に本命、上層にサバと回遊層が2つに分かれた。サバを避けて下にいる本命まで仕掛けを送り込むため、竿先を下に向けて仕掛けを急降下させる作戦に。コマセは一気に出さず、魚に食わせる時間を少し長めに確保するとガツン。マアジは大型ほどゆっくり口を使ってくるのだ。
群れはどんどん濃くなり、30~40センチ級の大型マアジの多点掛けが連発。2本バリを慣れた手つきでさばいていた、福島県矢吹町の今辰男さん(72)は「数種類の付け餌を用意して試しています。今日は赤く染めたイカ短に食いが集中しています」と再び竿を曲げていた。今さんの釣友・山形県天童市の森谷信治さん(73=建設業)は「タナさえ合えば簡単に釣れますね。あとはサバをかわすだけですよ」と絶好調。
この日は最後までマアジの食いは止まらず。親子対決の結果は55匹―31匹と筆者に軍配が上がった。しかも、竿頭の勲章付き。息子よ、君を育てたこのごっつい手を侮るなかれ!(がまかつフィールドテスター、ヤマトヨテグスフィールドテスター、マルキユーフィールドスタッフ)
≪スリル感が魅力≫一匹一匹丁寧にマアジを取り込んでいたのが仙台市・八桁義章さん(46=会社員)。40センチ超を釣り上げ「口が切れやすい魚なので毎回玉網を使用して取り込んでいます。このスリル感も面白さです」と良型をネットインしていた。
◇当日のタックル 竿=がまかつ「ライブラ2M180」、仕掛け=同「極アジビシ2本仕掛大アジ」(ハリ11号、ハリス3号)、付け餌=マルキユー・パワーイソメ(中)各種、道糸=ヤマトヨ「PEジギング8BRAIDED」2号
▼釣況 東北地区東日本釣宿連合会所属、亘理・きくしん=(電)0223(35)3552。マアジ船の集合時間は午前4時20分、乗合料金はコマセ・氷付き1万1000円