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“罰ゲームクリア”海の女王シロギス31匹 梅雨入りドカ降り&北風に耐えた 葛西橋・第二泉水
2024年06月27日 04:30
社会
![“罰ゲームクリア”海の女王シロギス31匹 梅雨入りドカ降り&北風に耐えた 葛西橋・第二泉水](/society/news/2024/06/27/jpeg/20240626s100933D2333000p_view.webp)
葛西橋・第二泉水が木更津沖に到着する頃には、さらに強まる雨脚。仕掛けは片天ビン2本バリにオモリは20号。餌の青イソメを縫い刺しにしてスタート。久々のキス釣りでも、前回、第二泉水の船長から教わった“聞き合わせが誘いになることもある”というのを覚えていたので、慣れた手つきで初っぱなから実践。トン、トンと底を叩いてからステイ、反応がなければ聞き合わせて少し仕掛けを浮かす。基本これの繰り返し。近くのオジサンが早速1匹目をゲット。イトーはまだ。当たりもない。何で?
すると船内アナウンスで「餌付け大事です。くの字に付けていたり、青イソメの頭を付けていると釣れないです」と助言が。急いで仕掛けを回収して餌を確認すると、1つ目は「く」の字に、2つ目は頭を付けたまま。2本ともパーフェクトNGでした。トホホ。恥ずかしいので船長にバレないように、こそこそと餌を丁寧に付け直すと、1投目で見事にコツコツと小気味よい当たり。これ、これ。クンッと合わせるとビクビクと振動が伝わってきた。見事に20センチの良型キスをゲット。周りの釣り人へのカマしで「まずまずかなー」とか大きめの独り言を言うてみる。
その後は雨量と釣果がうなぎ上り。ダブルヒット、25センチの良型で雨ザバー。「バケツをひっくり返したような」を超えた、まるで「浴槽をひっくり返したような」ドカ降り!途中から冷たい北風になり、濡れた体を冷やしてくるので寒さでガクガク震えて釣りどころではない状況に。すると、船長が温かいコーヒーを持ってきてくれて命びろい。周りの釣り人も次々にリタイアしていき、最後まで釣りを続けていたのは数人。かなりのタフゲームで、フタを開けると竿頭は38匹。イトーは2番手の31匹という好成績でした。
あまりの悪天候ぶりに、船長からは「罰ゲームみたいな状況だったな」。女将さんからは「日頃の行いがよっぽど良いんじゃないの?」と。実は釣りの時の悪天候が異常に多いので、気象神社にお参りに行ったのですが工事中で“臨時休業”していました。神様にも見放されてるやん。日頃の行い改めます。
◇伊藤 貴之(いとう・たかゆき)1986年(昭61)生まれ、岐阜県出身。18年に石橋俊春と「官兵衛」を結成しデビュー。ANGLERS公認「アングラーズマイスター」。
▼釣況 東日本釣宿連合会所属、葛西橋・第二泉水=(電)03(3645)2058。出船時間は午前7時、乗合料金は餌・氷付き9500円。