フィッシングニュース
イサキ 30センチ級交じり入れ食い状態 操舵ガツオ、タカベ…五目も満喫
2024年08月20日 05:30
社会
穏やかな海にそよ風が心地いい。美しい朝焼けを見ながら、午前5時一斉にスタート。
ビシは80号のMサイズ。天ビンに1メートルのクッションゴム、ハリス3号6メートルの2本バリ。コマセ、付け餌ともオキアミ。
加納隆船長の指示ダナは30メートル。タナを合わせてコマセを振ると、じきに当たり。竿を立てるとクンクン、キューンと小気味いい引きで早速イサキが上がってきた。
イサキの食いは活発で、コマセが効きだすと入れ食い状態。特にトモにいた息子の妻は一荷で連発、時折30センチ級の良型も交じり、バケツの中が見る見る黒くなっていく。
前半はイサキばかりだったが、午前7時を過ぎた頃、巻き上げる途中で仕掛けが突然ひったくられ、竿が一気にしなった。横っ走り、ハリスは3号、無理せず巻き上げて引き抜いたのはソウダガツオ。
途端に仲間から「やったー!」と歓声。
実は、この日の狙いの一つがこのソウダガツオだった。かつてはシーズンになるといくらでも釣れたが、最近はめっきり釣れなくなった。
仲間全員、昔散々食べたソウダの「漬け」が食べたいのだ。ソウダは小型の丸ソウダだが、その後も何度か回ってきて、バラシもあったが、6人で10匹ほど確保。漬けを堪能するには十分だ。
イサキが釣れ続く中、ソウダのほかにメジナも交じった。夏でも味のいい30センチ弱の尾長メジナで、引きは強烈だ。
仲間内ではタカベやウメイロも交じって五目釣り。掛かったイサキに食いついて、一気に仕掛けをぶっちぎっていったヤツはワラサだろうか?
午前9時ごろからの強烈な暑さには辟易(へきえき)したが、10時過ぎには納竿。ご機嫌な釣果となり、近くの友人の別荘で豪華でにぎやかな夏のうたげとなった。
イサキはそろそろ盛期を過ぎるが、加納丸ではこれからマダイはもちろん、シマアジやワラサなど青物も狙っていくという。
≪本ガツオよりうまい ソウダは刺し身で≫ソウダは刺し身で。本ガツオと同じくニンニク、ショウガじょう油がいい。本ガツオよりうまいという人も多い。「漬け」は、長ネギとショウガ、しょう油で漬ける。ちょっと酢を入れたり、ごま油やすりゴマでアレンジ。伊豆の地料理「うずわ」は青唐辛子と叩くだけ、青唐は辛いので分量が決め手、爽やかな辛さが絶品。「漬けと合わせてご飯に乗せたら、何杯でもおかわりできる」と全員ソウダのうまさに改めて納得した。
▼釣況 東日本釣宿連合会所属、伊東・加納丸=(電)0557(37)0681。出船は午前4時、乗合料金はコマセ付き1万2000円。