フィッシングニュースフィッシングニュース

バサー“手巻き”で2キロ級マダコ わずかな触りもリアル頭脳戦制した!

2024年09月03日 04:30

社会

バサー“手巻き”で2キロ級マダコ わずかな触りもリアル頭脳戦制した!
バサーならではのテクニックで2キロ級の良型を手にした横山さん Photo By スポニチ
 【菅野順也の釣り巡礼】餌木の色や誘いの幅とスピード、多彩な攻略法で優れた頭脳の持ち主・マダコと対決だ!このところ順調に釣れている、茨城県大洗沖へ。魚影は濃厚なのでそれぞれのテクニックを試せるチャンス。 (スポニチAPC・菅野 順也)

 9月に入ったとはいえ暑い日が続いているが、釣り人を熱くさせているのがマダコ釣り。近年は大人気のターゲットなのだが、相手は優れた頭脳の持ち主で、そう簡単には釣ることはできず、ついついヒートアップしてしまうことも。この難敵と対決しようと、大洗・大栄丸に乗り込んだ。

 ポイントは水深27メートル。あいにく風が強い状況だったが、大川茂船長の合図で仕掛けのタコ餌木を投入する。餌木の数は、2、3本を付けるのが主流で、カラーは黄、白、オレンジなどの目立つ色でアピールするのがいい。また派手な色を示すことで、縄張りに入ってくる相手を攻撃しようとするマダコの本能を刺激する効果もある。

 テンポの速いリズミカルな誘いで狙い、船中1号を釣り上げたのは茨城県つくば市・小野利幸さん(75)。「誘いの幅を短くして、速い誘いにマダコは反応すると感じているので、いつもこんな感じです」とニンマリ。今シーズンは1日で26匹釣ったこともあるという猛者で、食べ方は「刺し身はもちろんですが、最近はたこ焼きで食べることにハマっています」と話した。

 最近の状況について大川船長は「この辺りは砂利底なので、根掛かりすることはめったにありません。乗りを感じたら即合わせるのではなく少し待ってから巻き上げる人の方が、しっかりハリ掛かりしてバラシが少ないように感じます」と教えてくれた。隣席の小野さんと船長からの話を胸に、小突き続けていた筆者の竿にもたれるような違和感が伝わってきた。焦りは禁物。一呼吸待って竿を持ち上げるとズッシリとした重み。1・5キロが浮上した。

 手巻きのスタイルで挑んでいた、東京都町田市の横山学さん(52=会社員)は、ブラックバス釣り好きで「餌木で狙うマダコは、ルアーの感覚に近くて気に入っています。シンプルなタックルだとわずかな“触り”もリアルに伝わってきますね」と2キロ級のキャッチに成功。バサーならではの技を見事に応用していた。

 「もう少し穏やかだと活性が上がって数が伸びるのですが…」。大川船長の予想通り、この日は白波の立つタフコンディション。乗ってもバラすことが多かった。それでも魚影の濃さを証明するように、釣果は3~7匹とまずまず。これでナギなら…と期待が膨らんだ。 (がまかつフィールドテスター、ヤマトヨテグスフィールドテスター、マルキユーフィールドスタッフ)

 ◇当日のタックル 竿=がまかつ「LUXXEオクトライズフネタコ」極先調子170、餌木=同オクトライズ「スパイクロー」各色、疑似餌用誘引剤=マルキユー「ノリノリタコライダースタンプ」、道糸=ヤマトヨ「PEジギング8BRAIDED」3号、餌木用スナップ=イシナダ釣工業「T―09タコスナップ」トリプルL。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、大洗・大栄丸=(電)029(267)4771。集合時間は午前4時、乗合料金は1万円。

コラムランキング

バックナンバー

【楽天】オススメアイテム