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“熱さ”本番 30センチ超!!アカムツ3匹

2024年09月11日 05:30

社会

“熱さ”本番 30センチ超!!アカムツ3匹
30センチ超のアカムツを釣り上げた佐藤さん                                Photo By スポニチ
 厳しい残暑の中にも秋の気配。海の中はどうなのか?静岡県大井川港の勝利丸に乗り込んだ。狙うのは別名「ノドグロ」の高級魚・アカムツだ。(笠原 然朗)

 釣り取材は“水商売”である。その日に爆釣を目の当たりにするのはめったにない。

 御前崎沖のアカムツは8月の間は閑古鳥が鳴く絶・絶不調。リスク覚悟で蒔田城一船長がかじを握る船の人となる。はるかかなたに御前崎を望む水深200メートルダチ。胴突仕掛けで3本バリ、ハリはムツ18号、ハリス14号、オモリは150号。片舷流しでトモから順番に仕掛けを投入していく。

 竿先をゆする魚信。海面まで魚の引きを感じながらのやりとりがこの釣りの真骨頂だが、上がってくるのはクロムツ、シロムツ、クロシビカマスと五目釣りの様相だ。蒔田船長は水深320メートルまで場所を探しながら移動を繰り返す。鏡のようなベタナギの海に風が渡る。どこから飛んできたのか赤トンボが竿先に止まった。

 右舷ミヨシでやりとりしていたのは静岡県富士宮市の佐藤弘直さん(42=公務員)だ。月に4、5回は駿河湾、伊豆半島周辺へ釣行しているという。

 上がってきたのは30センチ超の本命・アカムツだ。「餌は蛍ムラ加工したホタルイカを使いました。この魚の味は魅力的ですね」と納竿まで3匹を釣り上げた。

 乗船客は、使用する餌はサバの切り身、カツオの腹、ホタルイカを使い分けている。

 佐藤さんと同行の川崎市・曽根拡希さん(35=会社員)も良型を1匹。釣り歴はまだ1年だが「4歳の息子がアカムツの味にハマってお土産が持ち帰れてうれしいです」。ほかにもクロムツなどを追加。「子供たちへの食育に役立てます」と話していた。

 「台風で海の様子が変わったみたいだね。アカムツはこれからが本番です」とは蒔田船長だ。駿河湾のアカムツ開幕!としておこう。

 ≪キンメ用竿で本命をゲット≫右舷トモで竿を出していた静岡県牧之原市の小川賢二さん(58=会社員)も餌を使い分け本命を。「キンメ釣り用の竿で釣りました」

 ≪こちらも美味 3キロ超級アラ≫モロコよりうまいといわれるアラが釣れるのも魅力。静岡県焼津市の蒔田大寿さん(56=会社員)が3キロ超級を釣り上げた。「しゃぶしゃぶで食べるとおいしいですよ」

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、大井川港・勝利丸=(電)054(622)0437。集合は午前4時半。乗合料金1万5000円。
 

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