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納涼 夜カサゴ 残暑続く東京湾でラッシュ

2024年09月04日 05:30

社会

納涼 夜カサゴ 残暑続く東京湾でラッシュ
交互にカサゴを釣り上げた柏原(左)平木さんペア Photo By スポニチ
 【ココが一番!】夕涼みを兼ねた東京湾奥のカサゴが面白い。20センチ前後が主体だが、魚影は濃く釣果は保証付き。明確な当たりが連発し、猛暑を一気に吹き飛ばしてくれる。ファンで満船の南六郷・ミナミに乗船、しばし入れ掛かりを楽しんだ。(スポニチAPC・林 悠二)

 日中はタチウオ、マダコ、マアジなどリレー船が定着したミナミ。そんな中、毎週土・日曜にスポット出船しているのが正味3時間ほどの夜釣り船だ。その手軽さが手伝い、船上は女性を交えてにぎわいを見せていた。

 度重なる台風の発生。ゲリラ豪雨もある。この日も「山の方(埼玉県)では広範囲に雷雲が…」と空模様を気にする安達任伯船長。長男・祥一船長=も助手で乗船した。

 「すぐには沖には来ないだろう」との判断で、定刻の午後5時半に出船。

 南西の風と波で最初に狙った多摩川河口は不発。早々に見切りをつけ、風裏の川崎大師沖へ。移動すると当たりのラッシュが待っていた。

 太めの青イソメを選び胴突2本バリに1匹掛け。15メートル前後の浅場だ。海底を10センチほど切り竿先で誘いをかけると、ズズズ…早くも餌を吸い込む魚信。大口を開けて身をくねらせながら第1号!再投入するとまたも当たり。20センチに次いで、今度は25センチ級の良型だ。
 船上の各所で常に数人が竿を立て、歓声の切れ間がない。

 胴の間では仲良く竿を並べるペアも。「明るいうちはこれが良かった」と手元のホタルイカを見せるのは、東京都文京区の平木竜平さん(42=会社員)だ。「また来た!」。投入して10秒ほどでリーリングするのは、同行の柏原園子さん(42=同)。2人は交互に魚を手に笑顔が絶えない。

 潮は適度に流れ、食いは順調。中でも快調に飛ばすのは東京都目黒区の桜井克昌さん(48=会社員)だ。34匹釣った先週に続き、2週連続の釣行だとか。「掛かると根に潜る魚。カワハギ竿での“ゼロテン(ション)”狙いが有効です」と独自の釣法を披露。グイグイと数を伸ばし、27センチのクロダイも追加した。

 ビギナーに釣りの指導をして回る祥一船長によれば「いい食いでした。シケ後で海の中がもまれたせいですね」。心配した雨は降らず、釣果は平均25~30匹。トップは桜井さんの54匹。型は15~25センチだった。

 終始活発な食いを見せたカサゴ。夕涼みを兼ねて楽しんでみては。

 ≪釣ったハゼで泳がせも≫冷凍ホタルイカで良型を上げた平木、柏原さんペア。その向こうを張ってハゼで狙う人も。出船前、船だまりで釣ったハゼでの泳がせ狙い。魅力的な動きにカサゴの他、良型のソイやキジハタが飛びつくとか。イソメで十分狙えるが、大物には生き餌が有効のよう。イワシやサバの切り身も良型狙いに見逃せない餌になる。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、南六郷・ミナミ=(電)03(3738)2639。出船は午後5時半、乗合料金は餌・仕掛け・氷付き8000円。女性6500円、中学生以下4000円。日中は各種乗合出船中。予約制。

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