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夜の日本海でデビュー戦!釣りガール奮闘「お願い、逃げないで」祈り通じマダイゲット!
2024年09月17日 04:30
社会
この日は午後5時半、夕日に向かって出港し、航程25分で水深48メートルのポイントに到着。シーアンカー(水中パラシュート)を流し、船と潮の流れが同調したのを確認した阿部船長から、ゴーサインが出た。まずは手堅くマアジ狙いから、サビキ仕掛けを投入する。真っ赤な太陽が沈むと、代わって船の集魚灯がスイッチオン。しばらくすると海面近くに魚が集まり始めたのが確認できた。
職場の仲間6人と乗船したという山形県米沢市の佐藤桃さん(25=会社員)は早速、良型のマアジをヒットさせていた。「釣り好き2人が初心者4人を連れてきてくれました。私にも釣れるか心配でしたが、始まってすぐに竿が曲がったから驚きました」と“人生初釣戦”でのヒットに大喜び。隣席の同南陽市・高橋果歩さん(24=同)が持っている竿にも「コン、コン、コン」と軽快な当たりが伝わってきた。「私も魚を釣ったのが初めてです。船に乗って釣りをするのがこんなに楽しいなんて知らなかった~。この感覚はハマりそうですね」とニッコリ。
筆者はマアジを20匹釣り、続けて餌をマイワシに変更。ターゲットのサワラを仕留めることに成功した。
午後9時過ぎ、多くの釣り人がマダイを狙うため仕掛けを交換。片天ビンに1本バリ、餌はユムシを付けて流す。しかし、時を同じくして潮の流れが緩くなり、マダイはなかなか姿を見せてくれず、時間だけが過ぎていく。そんな空気を一転させたのが佐藤さん。突然、竿が海中に引き込まれた。「お願い。逃げないで!」と悲鳴にも似た声が船内に響く。願いが海中にまで届いたようで、お目当てのマダイが玉網に収まった。「さっき初めて魚を釣ったばかりなのに今度は魚の王様にも出合えるなんて…本当に幸せです」とデビューしたばかりの釣りガールがラストに花を添えた。
(がまかつフィールドテスター、ヤマトヨテグスフィールドテスター、マルキユーフィールドスタッフ)
《アカイカ40センチ級連発》 新潟でアカイカといえばケンサキイカのこと。新潟県長岡市の諸橋淳さん(54=自営業)は終始イカメタルで挑み「タックルはこれ1本に絞っています。ダイレクトに伝わる当たりがたまらなく面白いですね」と胴長40センチ級を連発していた。
◇当日のタックル ハリ=がまかつ「ユムシコウジ」17号、ハリス=ヤマトヨテグス「フロロハリス」6号1・5メートル 道糸=同「PEジギング8BRAIDED」4号300メートル
▼釣況 上信越地区東日本釣宿連合会所属、岩船・恵陽丸=(電)0254(56)6908。出船時間は午後5時、乗合料金は1万円。