フィッシングニュース
スーパードラゴンV、藤倉さん131センチ 「バリバスカップ2024東京湾タチウオ釣り大会」
2024年09月20日 04:30
社会
参加者179人を乗せた8隻は走水沖にできた大船団に突入した。近くの船では銀色に輝く“湾タチ”を抜き上げる様子も見られ、周囲の釣果を気にしながらの戦い。そんな中「渡辺釣船店で130センチ超が上がった」との情報が駆け巡った。
噂の主は藤倉さんだった。朝からヒットが続き、特に午前9時半ごろからは120センチの良型4匹を掛ける好調ぶり。ジグを着底させ、指示ダナまでただ巻きして狙ったところ5連発!合わせたが大きいという感じはしなかった。これまでと違っていたのは「水面近くで横走りしたので驚きました。さらに魚体を見て、これは大きいぞと」。釣り座は水面から船べりまでの距離が少しある右舷ミヨシ。ごぼう抜きしようとしたところ、魚の重さに耐えきれず竿が「ボキッ」。ドラゴンを取り込み喜びもひとしおだったが、愛竿が胴部分で折れてしまい気分は乱高下。アクシデントを乗り越えての優勝に「まさか自分がという気持ち」と謙虚に話したが「何でも優勝したい。次は10月の(千葉県)飯岡のヒラメ大会に出場するので、そこでも狙いたい」とやる気満々。ヒットルアーはダイワTGベイト120グラムで、カラーは「ブルピン(ブルーピンク)。いつもコレです」。
2位になったのは129・4センチを釣った東京都江東区の池田夏樹さん(19=大学1年生)=吉野屋21号船。昨年の同じ大会で高校生ながら優勝を果たしたつわものだが、僅差で敗れ「連覇できなかった…」と悔しさをにじませていた。
▼APCの目 数・型共に最も期待の持てる好機。東京湾口の“タチウオ銀座”には東京、神奈川、千葉県船籍の乗合船が大集結していた。その数、100隻超。大会規定は片天ビンとルアー。タチウオは餌のイワシなどを包囲する形で群がっているようだ。開始早々から食いはすこぶる順調。釣り人の間で「優勝ラインは130センチ以上だね」とささやかれる中、特大が出現した。ソナーで群れを追う渡辺釣船店・田中茂生船長の狙いが的中。131センチ、F(指幅)7で優勝したが、この活況は今後も当分続きそうだ。(林 悠二)
◇大会成績(1匹の全長、単位センチ)
▼総合賞 (1)藤倉崇雄(東京都板橋区)131・0=渡辺釣船店(2)池田夏樹(同江東区)129・4=吉野屋21号船(3)野平昌良(千葉県成田市)129・2=中山丸(4)小保方武(東京都中央区)127・0=第二泉水(5)岸尚(同小金井市)126・5=いわた(6)加々美秀(同江東区)125・2=吉野屋15号船(7)石川岳人(千葉県市川市)121・4=吉久(8)知久豊(東京都渋谷区)115・5=ミナミ
▼船別賞 ◎吉久=牧哲大(千葉県船橋市)119・4◎第二泉水=佐野哲也(東京都文京区)122・3◎吉野屋15号船=町田龍希(さいたま市)124・3◎同21号船=高洪浜(東京都新宿区)127・2◎いわた=高木惇暉(神奈川県藤沢市)113・8◎ミナミ=金坂靖子(横浜市)109・7◎中山丸=吉沢壮太朗(東京都多摩市)121・1◎渡辺釣船店=池谷武文(横浜市)125・5
▼女性賞 池谷直子(同)120・5=渡辺釣船店(敬称略)
▽主催
スポーツニッポン新聞社
東日本釣宿連合会
▽特別協賛
バリバス
▽協賛
エスビー食品、大塚食品、オカモト、オタフクソース、サクラ高級釣竿製造所、サニー商事、シップスマスト、上州屋、ダイワ(グローブライド)、タックルベリー、釣り船情報ぎょさん、デジタル魚拓DGS、ハイアールジャパンセールス、ハヤブサ、マルキユー、マルサンアイ、宮島醤油、ヤマリア