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田中梨乃 兵庫県姫路市・家島の日本最大級海上釣り堀で、朝イチ釣り活!大事なポイント教えます
2024年08月28日 05:30
社会
今回使用したタックルは、操作性、食い込み性に優れた海上釣り堀専用竿に4000番台のスピニングリール。餌は、ダンゴ3種、鳥ささみ、アルゼンチン赤エビ、オキアミ、イワシ、キビナゴ、コイの切り身、活きアジを用意した。海上釣り堀では、餌の種類と使い分けが釣果アップの秘けつといえる。
午前7時50分、開始の合図があった。まずはダンゴを付けて投入すると、1投目でいきなりヒット。強烈な引きと重量感のある突っ込みで楽しませてくれたのは、体高のあるシマアジだ。
またすぐにアタリが出る。ウキがズボンと沈んだ瞬間を逃さずアワセを決め、上がってきたのは食べごろサイズのマダイ。さらにマダイを1匹追加したところでモーニングタイムが終了。同行者の竿にもアタリがなくなった。
釣果を上げるためには1種類の餌を使い続けるより、魚の食性や活性に応じてローテーションすることが重要。それだけで驚くほど反応が変わることもあるので、積極的にいろいろな餌を使って魚の食い気を誘うことが大事なのだ。
沖アミを使っていると勢いよくウキが沈んだ。パシッと素早くアワせて巻き上げてみると、丸々と太った良型のイサギが上がってきた。同行者は、イソメでマダイとシマアジ、イワシとサバの切り身でハマチを釣り上げていた。
午前9時30分、青物が放流された。この放流時もチャンスだ。餌を活きアジにして誘ってみると、勢いよく穂先が海面に引き込まれて、これまでにない力強い引き。ついに青物が掛かった!激しいファイトが始まり、ドラグ音を響かせてようやく上がってきたのは86センチ約6キロのブリヒラだ。ブリヒラとは、ブリとヒラマサの交雑種のことで、ブリの脂乗りとヒラマサの歯ごたえのある食感を同時に味わえる人気の魚種である。
その後、少しタナを上げて反応の良かったアルゼンチン赤エビで、ポツポツと数を伸ばしていった。マダイ5匹、シマアジ1匹、イサギ1匹、ブリヒラ1匹を釣り上げ納竿。3日寝かせたブリヒラの刺し身は、ブリのうま味にヒラマサの食感で脂も乗っており絶品だった。
海上釣り堀は、自然のフィールドで狙うのとは違ったゲーム性の高さがあり、知識や技術も必要だという奥深さも備えているところが面白い。皆さんもぜひ海上釣り堀へ行ってみてはどうだろうか。
◇田中 梨乃(たなか・りの)「おとな釣り倶楽部」「ビッグフィッシング」等のテレビ番組に出演するなど地元・関西を中心にタレントやリポーターとして活躍中。趣味は釣り、日本酒、温泉、ゴルフなど多彩。釣りは釣った魚を自分で三枚おろしにして料理するほどの腕前。