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竿ギュン、胸キュン ヒラメ大判ラッシュ 魚影濃厚!最盛期に突入!! 宮城県亘理・きくしん
2024年08月22日 04:30
社会
午前5時出船、航程50分で水深32メートルのポイントへ到着した。餌のマイワシが各自のおけに配られて、きくしん丸の菊地慎吾船長が「海底は根掛かりの少ない天然のツブ根です。始めてください」とアナウンス。台風通過後ということもあり、ポイントはここ数日間、手つかず状態。底荒れで低活性の可能性もあるが、果たして…期待と心配が入り交じる中、仕掛けを投入。着底した瞬間、心配が吹き飛んだ。右舷も左舷も、前方も後方も、釣り座に関係なく船のあちこちで竿がギュンギュン絞り込まれる。釣り上がってくるのは2キロ級がメインで、玉網で“すくわれ待ち”の大行列ができた。
筆者の1匹目は62センチの中判サイズ。そんな中、ひときわ大きく竿を曲げて奮闘していたのが福島市の荒義典さん(71=飲食業)だ。「1投目からいきなり来たので驚きました。ガツン、と強烈な当たりで、すぐに大物だと分かりましたよ」。キャッチしたのは92センチの特大だった。「今シーズンは早期から数型共によく釣れています」と菊地船長。さらに「特に大判が目立っていて、すでに1メートル超が3匹も登場しています。誰にでもチャンスが回ってきますので、ハリスの傷や、道糸のチェックは忘れずに入念に行ってください」とアドバイスしてくれた。
大判ラッシュはまだまだ続いた。山形市の鈴木忠弘さん(65=自営業)は「釣り方にはこだわらないようにしているのが、自分のこだわりです。丁寧な餌付けをして、じっくり待って食い込ませる。これだけですよ」と、基本に忠実な釣り方で88センチを釣り上げた。
この日は80センチオーバーが船中12匹、数でもトップが15匹と絶好の食いとなった。いや、これこそが鳥ノ海沖の標準釣果なのだ。
≪お見事82センチ&88センチ≫82センチと88センチのモンスター級を連続で釣り上げた福島県伊達市の高橋善和さん(65=自動車整備業)は「ドラグを何度も締め直しましたが、それでも道糸が出ていきました。ヒラメ釣りの面白さはこれですね」と声を弾ませていた。
◇当日のタックル 竿=がまかつ「デッキステージ ヒラメ」MH2・5、道糸=ヤマトヨ「PEジギング8BRAIDED」3号、仕掛け=幹糸は同「フロロハリス」8号、ハリス=同6号、親バリ=がまかつ「チヌ」8号、孫バリ=同「泳がせヒラメ」6号、ハリス連結部=イシナダ釣工業「ステンレスワンライン」小。
▼釣況 東北地区東日本釣宿連合会所属、亘理・きくしん=(電)0223(35)3552。集合時間は午前4時、乗合料金は餌・氷付き1万2000円。