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“デカアマ”不発も数に期待大 アマダイの秋だい! 決め手はタナ取り&手を休めないマメな誘い
2024年10月05日 04:30
社会
乗船した28号船は、この釣りを得意とする浜守淳船長が操船。シケ後の底荒れが気になるのか「濁りを嫌う魚。いろいろ攻めてみますね」――こわもてだが、アナウンスは超ソフト。
海上は狙う船がなく独航船状態。狙うエボシ岩沖の65メートルダチは、シロアマダイも顔を見せるエリア。その第1投で早速、筆者の竿に当たりが。30センチ級の船中1号だ。
「すみません、タモお願い!」。後方で36センチの良型を手にしたのは横浜市の森崎茂さん(59=会社員)。数年前、53センチを上げてからこの釣りのトリコだとか。「まだ初期、目標は5匹」と誘いをかける。しかし、当たりは単発。船長は見切りをつけ、沖の100メートルダチに移動した。
「潮が効かず仕掛けが真っすぐ立ちます。着底後1・5メートル底を切って、竿いっぱいゆっくり誘い上げてください」(船長)。このアドバイスが的中し、10人の竿が次々と立ち始めた。誘いの手が合ったのだろうか、右舷胴の間では連発だ。
38センチに次いで35センチを掛けたのは、神奈川県平塚市の高桑勝さん(62=自営業)。「タナ取りと誘いが決め手だね」とタナを1・5メートル切ってからは、誘いの手を一度も休めない手法。そして、高桑さんとほぼ交互に魚を取り込んでいたのがお隣。同藤沢市の赤津信一さん(56=会社員)だった。もちろんマメな誘いをしているが、こちらは「仕掛けを下ろした時によく当たりましたね」と話した。誘い上げるか、下げるか…いずれにせよマメな誘いが第一なのだ。
この日の釣果は2~10匹でトップは高桑さん、赤津さんは次頭で8匹。共に40センチ級の良型を交えていた。ゲストは多彩、アカボラ、カナガシラなどがよく掛かった。
シケ後のウネリを想定し、筆者は胴調子竿をチョイス。しかし、これでは誘いきれずに大苦戦。数を伸ばした人は、7対3調子の竿で当たりを取っていた。
▼浜守船長 アマダイは本番間近。この魚は静かに上下する餌の動きを目で追っています。誘いは枝バリが海底スレスレにある位置から開始するのがベスト。誘いきれないと当たりが遠くなります。潮が速い時はタナを少し下げるなど工夫も必要ですね。
▼釣況 東日本釣宿連合会所属、茅ケ崎・沖右衛門丸=(電)0467(82)3315。乗合は午前6時半出船、料金は餌・氷付き1万500円。女性3000円、高・中学生2000円引き。要予約。そのほか小網代、腰越などからも乗合船出船中。