大谷翔平 昨年ドラ1の164キロ右腕との「天才対決」で洗礼15号 PNCパーク初アーチで27球場制覇

2024年06月06日 08:32

野球

大谷翔平 昨年ドラ1の164キロ右腕との「天才対決」で洗礼15号 PNCパーク初アーチで27球場制覇
3回、スキーンズ(左)から中越えに2ランを放つドジャース・大谷(撮影・光山 貴大) Photo By スポニチ
 【ナ・リーグ   ドジャース-パイレーツ ( 2024年6月5日    ピッツバーグ )】 ドジャースの大谷翔平投手(29)が5日(日本時間6日)、敵地でのパイレーツ戦に「2番・DH」で先発出場。初対決となった昨年ドラフト全体1位の最速164キロ右腕ポール・スキーンズ投手(22)から第2打席に5試合ぶりとなる15号本塁打を放った。大谷の本塁打は5月29日のメッツ戦第5打席で放って以来で、6月初アーチとなった。これでリーグトップのブレーブス・マルセル・オズナ外野手(33)に2本差に迫った。
 第1打席で3球三振に仕留められた借りは第2打席できっちり返した。0―7で迎えた3回2死一塁。この打席も速球を2球空振りしてフルカウントと追い込まれたが、6球目の100.1マイル(約161.0キロ)を強振。手応えたっぷりとばかりに捉え、105.6マイル(約169.9キロ)、32度の角度で飛び出した打球は中堅の415フィート(約126.4メートル)地点までかっ飛ばした。

 注目の初対決は初回1死走者なしの場面。スキーンズは初球191.3マイル(約163.0キロ)の内角直球で空振りを奪うと、2球目は100.1マイル(約161.0キロ)の内角直球で空振り。3球目はやや外よりの100.8マイル(約162.2キロ)にバットが空を切り、1球もまともにバットに当たらず空振り三振に打ち取られた。

 「Fireballing right―hander(火の玉右腕)」と称されるスキーンズは高校卒業後には空軍士官学校に進学。2022年7月にルイジアナ州立大に転校し、2023年にはカレッジ・ワールドシリーズでチームを優勝に導き、昨年ドラフト全体1位でパイレーツに入団した。最速164キロを誇り、大学時代には投手と捕手の二刀流でプレーしていたことでも知られる。大リーグ公式サイトが「天才対決」と表現するなど、2人の対決は試合前から全米で注目を集めていた。

 大谷は前日、同じく22歳で160キロ超の速球を武器とする剛腕ジョーンズに空振り三振、遊ゴロ併殺、空振り三振と3打席凡退。8回に3番手左腕チャプマンから中前打を放ち2試合ぶりの安打をマークしたものの4打数1安打に終わった。6月に入って3試合は10打数2安打5三振と調子を落としている。

 PNCパークでのプレーはメジャー7年目で初めて。この一発で日本選手最多を更新する27球場目の本塁打となった。うち現在の本拠地球場は25カ所。ノーアーチの残り5球場はレッズ、フィリーズ、カージナルス、ダイヤモンドバックス、マーリンズと全てナ・リーグ本拠地。レッズのグレートアメリカン・ボールパーク以外の5球場は、今季の試合を残している。

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