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ヤンキース首位快走の原動力・ヒル 次の標的はドジャースに 12試合中10試合で被安打3以下の安定感

2024年06月06日 09:22

野球

ヤンキース首位快走の原動力・ヒル 次の標的はドジャースに 12試合中10試合で被安打3以下の安定感
ヤンキースのルイス・ヒル(AP) Photo By AP
 ヤンキースの右腕ルイス・ヒル(26)は4日(日本時間5日)、ヤンキー・スタジアムでのツインズ戦で6回1安打無失点と好投し、チームを5―1の勝利を導いた。今季、ヒルは12試合に登板、相手打線を3安打以下に抑えたのはこれで10回目、シーズンを通じての被打率は・129となった。69回1/3を投げ、8勝1敗、防御率1・82、85個の三振を奪っている。
 5月のア・リーグの月間最優秀投手賞と月間最優秀新人賞を受賞したばかりだが、6月も勢いは止まらない。ローテーション通りなら、次回先発は9日(日本時間10日)のドジャース戦となる。主な武器は平均96・5マイル(約155・3キロ)の直球、被打率・133、空振り率は30・6%だ。加えてチェンジアップが被打率・136、空振り率は26・9%、スライダーが被打率・111、空振り率は34・1%となっている。

 ヤンキースのアーロン・ブーン監督は大リーグ公式サイトの取材に「ルイスの投球は本当に素晴らしい。速球は本物だ。打者がそれを毎試合証明している。でも、彼のチェンジアップも見てほしい。チェンジアップは彼のほぼすべての投球で、真の第2の武器になっている」と興奮気味に話している。

 ヒルは21年にメジャーデビュー。翌年5月に右ひじを痛め、側副靭帯再建術(通称トミージョン手術)を受けた。23年は全休となったため、当初は今季のヤンキースのローテーションに加わるとは思われていなかった。しかし通算145勝で、チームの先発陣の軸となるべきゲリット・コールがキャンプ中に右肘の不調を訴えたことで、ヒルにチャンスが訪れた。

 3月11日、フロリダ州クリアウォーターでのオープン戦でフィリーズ相手にリリーフ登板。3回2/3を投げ 8人の打者を三振に仕留めた。ブーン監督は「フィリーズ打線を圧倒していた。まるで“これを見てくれ”というようなピッチングだった。顔を打たれた感じだった。それ以来、勢いは止まらない」とうなる投球内容だった。

 ヤンキースはローテーション通りなら、7日(日本時間8日)からのドジャースとのシリーズはコディ・ポティート、ネストル・コルテスに続き、ヒルの登板となる。オールスターゲームのア・リーグ先発の可能性が高い右腕が、打線全体の調子が上がり切っていないドジャース相手に「実力」を見せつけることができるか。

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