広島・森下 今季最多115球熱投! 8回零封でリーグトップ防御率1・16 チームの連敗も止めた 

2024年06月06日 06:00

野球

広島・森下 今季最多115球熱投! 8回零封でリーグトップ防御率1・16 チームの連敗も止めた 
<広・日>ウイニングボールを手にナインとハイタッチをかわす広島・森下(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【交流戦   広島6ー0日本ハム ( 2024年6月5日    マツダ )】 広島・森下暢仁投手(26)が5日の日本ハム戦で5勝目を挙げて5連敗からの脱出へ導いた。今季最長8回を同最多115球の力投で零封。規定投球回を再び満たし、防御率1・16でリーグトップに登場した。攻撃では秋山翔吾外野手(36)が初回初球先頭打者本塁打で前夜零敗の呪縛を解いて6得点の快勝。進撃再開へ弾みをつけた。
 森下が仁王立ちした。今季初の5連敗で回ってきた大事なマウンド。前夜は床田でさえ打ち込まれた好調の日本ハム打線に対して抜群の安定感は崩れなかった。したたる汗をぬぐいながら今季最多115球を力投して8回零封。無四死球の好内容で価値ある勝利を呼び込んだ。

 「チームが苦しいというか、競った試合の中で、勝てたらいいなと思ってマウンドに上がっていた。何とか粘り強く勝負できたので良かった」

 初回1点だけの援護を中盤まで守り抜いたことが勝因だ。最速151キロの直球を軸にカットボール、チェンジアップなどを交ぜて翻弄(ほんろう)し、3回1死一、三塁では水谷を空振り三振、水野を二ゴロ。6回無死一、二塁でも前夜2安打の郡司ら後続を断ち、直後に待望の追加点が入った。8回にも球速150キロを計測して余力十分。敵将の新庄監督にも「森下君の投球テクニックにやられた。気が付いたら追い込まれていて、追い込んでもガンガン勝負してくるところは勉強になった」と絶賛された。

 金メダルに輝いた21年東京五輪でチームメートだった同世代の伊藤とは初の投げ合い。「先週投げ終わった時点である程度、分かっていたので、楽しみにしていた。(伊藤)大海とは仲が良くて、連絡を取り合って“いい投げ合いをしたいな”と話していたので、お互いにできて良かった」。得意の打撃では2三振を取られても「先にマウンドを降りたくない」と誓った通り有言実行の快投だった。

 防御率1・16はリーグトップ。5月22日の阪神戦の4回から19イニング連続無失点へ伸ばした。「(防御率は)こだわりたい。チームメートにも、相手チームにも1点台の投手がたくさんいる。そういう投手たちに負けないような投球をしたい」。床田が同1・53でリーグ3位なら、5日時点で1回1/3だけ規定に足りない大瀬良も同1・27を誇る。現状で7投手が防御率1点台にひしめく投高の“セ界”。超ハイレベルな戦いに奮い立った。 (長谷川 凡記)

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