落合博満氏「ありがたい話。非常にいい気分」自身の記録を抜いた坂本勇人にエール「最終目標は張本さん」

2024年06月06日 23:30

野球

落合博満氏「ありがたい話。非常にいい気分」自身の記録を抜いた坂本勇人にエール「最終目標は張本さん」
落合博満氏 Photo By スポニチ
 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(70)が6日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」の緊急動画を配信。同日に東京ドームで行われたロッテ戦で自身のプロ野球通算2371安打を抜く2372安打目を放った巨人の坂本勇人内野手(35)にエールを送った。
 坂本は前日5日に行われた同戦の9回に右前打を放ち、自身の現役最多記録を更新する通算2371安打目をマーク。落合氏のNPB歴代12位の記録に並んでいた。

 自宅でオレンジ色の上着を着て試合を見守った落合氏は、坂本が自身の通算安打数を超える2372本目となる右前打を放った瞬間「おぉ~!」と声を上げ、サムアップポーズ。そしてグラスを手に「坂本に乾杯」と笑顔を見せた。

 一呼吸置いた落合氏は、改めて「まあ、記録っていうのは過去の人の記録を破る時に、必ず過去の人の名前が出てくるっていうんでね、抜かれる方にしてみればありがたい話であって、非常にいい気分なんです」と穏やかな表情で自身の考えを示した。

 緊急動画ということで、ピンマイクを忘れたインタビュアーから「結構うれしいんですか」と問いかけられると「そうですよ。追っかけている人が、その人の記録を抜くということは、抜かれた人にとっては非常にありがたいことなんですよ」と改めて語った。

 6回、ロッテ3番手・沢田が投じた初球の内角低めの146キロの直球を右前に運んだ坂本。「あれは待っているようなボールではないやつを、本能的にバットが出ていったというような感じのライト前へのヒットですね」と解説した。

 続けて、インタビュアーが落合氏の過去の発言から「坂本選手は天性のバッターだ」と言っていたことを紹介。すると落合氏は「天性もあるだろうけど、練習の積み重ねですよ」としみじみと言葉を紡いだ。

 この日の1安打で坂本が通算安打数の歴代単独12位に浮上。次なる目標の数字は同11位の石井琢朗が記録した2432安打となるが「坂本選手の場合は張本さんの3085本を抜く、そこに照準を合わせていっていいんだろうと思います。そうすることで、また日本のプロ野球界の活性化というのが出てくるんでね。その記録(張本さんの3085安打)を抜くと(今度は)“坂本を追い越せ”っていうような選手が出てくるっていう…そういう世界でなければいけない思う。次は是非、張本さんの記録を抜いてほしいと思いますね。最終目標は張本さん」と、60本差の次のターゲットは、あくまでも通過点であると強調。張本氏のプロ野球記録を抜くことに大きな期待を込めた。

 「ああ、今夜はいいお酒が飲めますね~」とにこやかにグラスを傾けた落合氏は、最後に改めて「まだまだ頑張れる歳ですよ。まだ45(歳)まで7、8年(実際は10年)はあるんだから。頑張ってもらいたいです」と坂本にエールを送った。

 前日に落合氏に並んだ坂本は試合後に「(落合さんは)足元にも及ばないです。通算は並んだのかもしれないですけど、レベル違い過ぎて何も言えないです」と敬意を込めて語っていた。そして、この日の試合後には「これからも一本一本打てるように頑張ります」と誓っていた。

 【NPB通算安打ランキング】
1位 張本 勲(ロッテ) 3085
2位 野村 克也(西武) 2901
3位 王 貞治(巨人) 2786
4位 門田 博光(ダイエー) 2566
5位 衣笠 祥雄(広島) 2543
5位 福本 豊(阪急) 2543
7位 金本 知憲(阪神) 2539
8位 立浪 和義(中日) 2480
9位 長嶋 茂雄(巨人) 2471
10位 土井 正博(西武) 2452
11位 石井 琢朗(広島) 2432
12位 坂本 勇人(巨人) 2372
13位 落合 博満(日本ハム) 2371
14位 川上 哲治(巨人) 2351
15位 山本 浩二(広島) 2339
※所属は最終、現役は坂本のみ

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